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2012年12月

2012年12月29日 (土)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 14,新情報と推理の検証

14,新情報と推理の検証

a)2012年末の報道内容

 この年末になりまして、12月20日(木)テレビ朝日 スーパーJチャンネル。12月24日(月)NHK ニュースウォッチ9。二つのニュース番組で、それぞれ「世田谷一家四人殺害事件」の報道がなされました。
 以下は、ニュース映像を見て書き起こした文章です。NHKのニュースでは「Mediacrit」さんのサイトの文章を引用しています。 http://o.x0.com/m/8492

 取り上げられました情報について、自分なりにまとめました。

※まずは、テレ朝のニュースから。

(Ⅰ)【世田谷一家殺害で重要証言 犯人は顔見知りか】(2012/12/20 17:11)

 12年目で急展開です。東京・世田谷区で宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件で、犯人は顔見知りである可能性が浮上してきました。その根拠となる証言をした住人を、ANNが独自取材しました。

[見出し]
 新証言
 犯行時刻に“新たな説”が
 顔見知り犯人説急浮上
 道路に突然飛び出した男が……

[目撃者の男性インタビュー・宮沢さん宅の隣、夜の公園]
(ナレーター)
 日課のウォーキング中、不審な音を聞いた男性。
(男性)
「あの事件の数ヶ月前からだと思うが、近くに公園があるので、ウォーキングをしようと思って……」
(ナレ)
 音楽を聞きながら歩いていた男性。その時、異変に気が付き思わず振り返った。
(男性)
「通りかかった時に、年末なのに夫婦げんかしているなと感じた。言い合っている感じ、大声だったと思う。午後10時すぎくらい」
(ナレ)
 午後10時すぎ、この時間こそが長い間止まったままだった捜査の針を動き出させる12年目の新証言だった。
 そして導き出された、ある犯人像。[犯人の遺留品が映る]
 犯人は顔見知りだった可能性があるのだ。

[テロップ]
・“顔見知り”犯行説
・目撃された不審な男――
・本当の“犯行時間”

[画面を覆い尽くすテロップの数々]
・手に傷を負った男
・染料
・遺留品のナゾ
・にいなちゃんが見た不審な男
・生活圏は中央線
・海外の砂

(ナレ)
 幸せな家族に突然襲いかかった狂気「世田谷一家殺害事件」
 幾度となく、そして浮かび消えた犯人の影。
 これまで、近所に住む住人が「午後11時半ごろ部屋にいたら、ドスンドスンという音を聞いた」と証言したことから「犯行時間は午後11時半ごろ?」犯行はそのころだと思われていた。
 しかし、数年後に改めて事情を聞くと「数年後、住民はその証言を否定。事件の再現結果でも音は聞こえず」
 警視庁が行った再現結果でも、物音は聞こえなかった。
 では、本当の犯行時間はいつだったのか? 実は――
 「午後10時すぎ――」夫婦ゲンカのような言い争いを聞いた人がいるのだ。
(男性)
「午後10時すぎくらい。僕が聞いた時間を(警察に)伝えたが、警察の認識の時間と時間差がある」
(ナレ)
 「犯行時間は午後10時すぎだったのか――」午後11時半ごろでは無く。

(レポーター 太田翔)
[東京都世田谷区:宮沢さん宅の手前の家の塀と、公園フェンスの間の小道前]
「さらに、1時間半後の午後11時半ごろ、宮沢さんの家の方から突然、道路に飛び出して来て車に轢かれそうになった不審な男がいた」
(ナレ)
 男が飛び出して来た方角には、犯人が脱出の際に使ったと思われる窓がある。[CG再現:宮沢さん宅、二階浴室窓のアップ]
(捜査幹部:談)
「犯行前後、現場のすぐそばで確認された、犯人に一番近い貴重な情報だ」
(ナレ)
 さらに判ったことがある。犯行があったとみられる午後10時すぎから、およそ1時間半前。実は宮沢さん宅を訪れた人物がいるのだ。
 「犯行の1時間半前、訪れた人物……」
 「ナゾの訪問者の正体は――」
 「事件直前のインターホン」

(レポーター)
「30日の午後8時半ごろ、宮沢さんの家のインターホンが鳴る音を“あの部屋”に居た女性が聞いていました。[宮沢さん宅と壁を隔てた隣家が映る]
 女性は、いつも窓を少し開けていたので、その音が聞こえたということです」
(捜査幹部:談)
「女性の家族が、その話を否定したため、インターホンを押した人物についての捜査は進んでいない。ただこれまでに、私が押したと名乗り出た人はいない」

(ナレ)
 警視庁によると、「玄関には足跡が一切残っていない」「犯人がすべて入念に消したと見られている」
 侵入する際「犯人は堂々と玄関から入った……」可能性があるのだ。
 近くの人が聞いたインターホン「午後8時半ごろ、インターホン」次に聞こえたのが言い争う声「午後10時すぎ、言い争う声」同じ人物が関わっているならば、およそ1時間半、家族と一緒に過ごしたことになる。
 浮上するのは「犯人は“顔見知り”だったのか――」の可能性だ。
 そして、事件前。家に掛かって来た電話に対し、殺害された泰子さんの「『そんな電話は、午後7時以降にして』電話で声を荒げる泰子さん――」
 何度も、目撃されているのが判った。

「2006年・成城署 宮沢良行さん(享年84)」
(宮沢良行さん)
「ぜひ犯人を捕まえて罰していただきたい」
「四人に代わってお願いします」[涙声で報道陣に頭を下げる良行さん]

(ナレ)
 世田谷一家殺害事件の被害者「宮沢みきおさん(当時44歳)」[子供二人と写った写真]
「宮沢みきおさんの父・良行さんは今年9月、多発性脳梗塞で亡くなった」

(ナレ)
「9月 さいたま市」
 哀しみを抱えた遺族でありながら事件が忘れ去られないよう、ひたすら解決を訴え続けていた。[良行さんの遺影を前に、涙する妻の宮沢節子さん]
 息子夫婦、孫、そして夫も去り、今は妻・節子さんたった一人。
 胸にある思いは一つだけ。
「きのう(12月19日)さいたま市 宮沢節子さん」
(宮沢節子さん)
「(犯人に)理由を教えてほしい。何であんなことをしたのか。ましてや子どもまで……。犯人を見届けたい」

 以上が、ニュースを書き起こした文章です。[ ]で囲んでいるのは、映っている映像描写です。「 」は発言者の内容や、見出しなどのテロップで強調された部分です。

 以下は、私が要約した内容を、時系列順に並び替えました。

 1)犯行日以前、夫人の泰子さんは、掛かってきた電話に「そんな電話は午後七時以降にして」と声を荒げていた。

 2)12月30日20時30分頃、宮沢さん宅の隣に住む女性がインターホンが鳴る音を聞いた。
 →女性の家族が否定したため、警察は重要視していない。

 3)12月30日22時過ぎ頃、宮沢さん宅の隣の公園で音楽を聴きながらウォーキングしていた男性が、男女の言い争う声を聞いた。
 →男性の証言を警察は取り合わなかった?

 4)12月30日23時30分頃、宮沢さん宅の近所の住民が、宮沢さんの家の方からドスンドスンという音を聞いたと証言。
 →数年後、住民は証言を否定。警察の検証実験でも、音は外に漏れ聞こえない。

 5)12月30日23時30頃、公園脇の小道で、宮沢さんの家の方向から突然飛び出して来た不審な男が車に轢かれそうになった。
 →警察幹部も、証言を重要視している。

 6)犯行後、宮沢さん宅の玄関には足跡が一切残っていない。
 →犯人が全て消したと見られている。

※つぎは、NHKのニュースです。こちらで動画が見られます。

 http://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/index.cgi?date=121224_2

(Ⅱ)【世田谷一家殺害 新たな犯人像】(2012/12/24 21:30)

 平成12年、子ども2人を含む、会社員の宮沢みきおさんの一家四人が殺害された「世田谷一家殺害事件」。警察が「最も重要な未解決事件」と位置づけるこの事件で、新たな犯人像が浮かび上がってきました。事件につながるようなトラブルが見当たらず、動機もはっきりしないことなどから、これまで面識がない人物による犯行という見方もありました。しかし今回、現場に残された手がかりから、犯人は顔見知りだった可能性が浮上してきました。

(男性アナウンサー)
 12年前、子ども二人を含む会社員の宮沢みきおさんの一家四人が殺害された世田谷一家殺害事件。
 警察が最も重要な未解決事件と位置付けるこの事件で、新たな犯人像が浮かび上がってきました。
(女性アナウンサー)
 事件に繋がる様なトラブルが見当たらず、動機もはっきりしない事などから、これまで面識がない人物による犯行という見方もありました。
しかし今回、現場に残された手がかりから、犯人は顔見知りだった可能性が浮上してきました。

[世田谷一家殺害、顔見知りの可能性]

(女性ナレーター)
 未解決のまま12年。[家族四人の写真が印刷されたお皿]
 犠牲になった宮沢みきおさんの母、節子さんです。[仏壇に手を合わせる節子さん]
 誰がなんのために家族を殺害したのか? [壁に掲げられた四人の遺影]
 何も分からないまま今年、夫の良行さんも亡くなりました。[隣に並ぶ、良行さんの遺影]
(宮沢節子さん(81))
「四人を狙ったということが、何が目的だったかということ」
「みきおが憎かったら四人を殺すこともない。真相を知りたいというのが一番」
(女性ナレ)
 事件が発覚したのは12年前の大みそか。
 犯人の男は前の晩、宮沢さんの自宅に忍び込み、一家四人を次々と殺害。[CG再現:遺体の位置]
 その後、「アイスクリームを食べ、パソコンを操作する」などして「10時間以上、現場にとどまる」不可解な行動を取った男。
 宮沢さんと接点はあったのか?
 宮沢さんは生前、仕事で企業のロゴをデザインしていたほか、趣味のアニメ制作などで、「塗料などの色を扱うことが多かった」といいます。[みきおさんの生前撮影されたビデオ映像]
 今、この色を巡って、新たな犯人像が浮かび上がっているのです。
 捜査内容をまとめた記者の取材メモです。[メモにズーム]

[メモの映像]
(メモの内容)
 上祖師谷3丁目一家4人強盗殺人事件
 遺留品と被害者家屋内から、蛍光染料が付着していることを確認したため、付着している蛍光染料を分析している
(1)分析結果
カラーインデックス      | 商品名
----------------------------------------------------------------------
ベーシックレッド1     |ローダミン6GCP、バソニールレッド482
ベーシックレッド1:1   |ローダミン6GCP-N、バソニールレッド485
ベーシックバイオレット10 |ローダミンB、バソニールレッド540

(女性ナレ)
 書かれているのは、ベーシックレッドなど、三種類の色。
 インクや染物、絵の具などに使われる「蛍光染料」です。[メモアップ]
 現場に残された「数多くの遺留品」[遺留品映像]
 この中の「トレーナーとヒップバッグ」に、同じ三種類の蛍光染料が「付着」していました。[それぞれをアップ]
 この「三種類の染料」、実は「現場の意外な場所」からも、見つかっていたことが分かりました。[三種の粉の映像]
 それは車庫。[宮沢さん宅の玄関左のシャッターが映る]
 事件当日、この車庫には犯人が侵入した形跡はありません。
 つまり、「事件の前」に「犯人がここに入った可能性」があるというのです。
 蛍光染料が見つかったのは、横倒しになった棚の引き出しの底。[CG再現:車庫内]
[CGで再現された車庫内部、左奥には棚があり段ボールなどが無造作に積んである。右側に横倒しになった棚。その引き出しがCGで再現]
 捜査員が車庫の暗闇の中で、ライトを当てると光ったといいます。

 捜査本部が導き出した犯人像です。
 男は暗い車庫の中に蛍光染料を持ち込み、宮沢さんに見せようとし、その際、地面を汚さないように置かれた引き出しに、染料の一部がついたのではないか。
[CG再現:宮沢さんと犯人の車庫内の様子]
 男は仕事や趣味を通じて宮沢さんと「顔見知りだった」可能性があるというのです。

(男性記者)
 染料を扱う人物を重点的に調べている捜査本部。[捜査員に同行するNHK取材記者]
 今回初めて、捜査の現場に密着しました。
(捜査員)
「失礼します」
(男性記者)
 この日、捜査員は都内にある絵の具メーカーを訪ねました。[メーカー社員に尋ねる捜査員]
(捜査員)
「このバッグにですね、三種類の蛍光染料が付着している」

(男性記者)
 会社の工場には事件現場で発見された染料と似たものがありました。
(工場社員)
「ベーシックレッドの1番。あれを使ってこういう色を出している」[顔料のアップ]
(捜査員)
「染料そのものを使っているわけではなくて……」

(男性記者)
 工場で使っていたのは、染料を加工したものでした。
 絵の具の製造過程よりも前の段階で、染料に関わった可能性が分かりました。
 犯人は「どこで染料に触れたのか」[CG再現:車庫内]
 捜査本部は、染料そのものを販売している店に立ち寄った可能性があると見ています
 染料を販売する店は、都内で数件しかないことが分かりました。
 その一つ、台東区にある販売店です。[捜査員に同行し、販売店に向かう記者]

(捜査員)
「どんな方が、買いに来ます?」
(販売店)
「染料の関係なら、革の工芸の方が多い」
(捜査員)
「会社でなく個人ですか?」
(販売店)
「ものづくりの方、かなり来る」

(男性記者)
 印刷やデザイン関係の会社のほか、染物などをする職人、さらには個人の客もいるといいます。
 新たな犯人像は浮かんだものの、捜査対象は幅広いことが分かってきました。

(警視庁捜査一課:藤井聖大巡査部長)
「犯人の遺留品に付着していた事実は、間違いない」
「解明することで、犯人に直結する突破口になると捜査本部は考えている」
「絶対に犯人は許すことが出来ない」
「地の果てまでも追い求めて、必ずや逮捕する」
「この強い思いは、毎日忘れずに胸に刻んでいく」
(男性記者)
 染料を手がかりに新たにつかんだ糸口を突破口にできるのか。
 捜査はまもなく13年目に入ります。

(男性アナ)
 12年前の大みそかに起きたのが、この世田谷一家殺害事件です。
 それ以来、この時期ずっと、続報をお伝えしてきていますけれども、事件は未解決のまま。
 未解決ということは、被害者が浮かばれず、遺族もやりきれない思いを抱え続けていることを意味します。
 未解決の凶悪事件はほかにも数多く残されています。
 被害者と、その家族の時間は止まったままです。

 こちらでNHKのニュースが記事になっています。
 http://www.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2012/12/1224.html

 以下は、私が要約した内容です。

 1)トレーナーとヒップバッグに付着していた染料が、車庫内から発見された。

 2)事件当日、車庫内に犯人が入った形跡が無い。

 3)事件以前、車庫内に犯人が侵入した。

 4)車庫内で横倒しになった棚の引き出し、その底から染料が見つかる。

 5)犯人は宮沢さんに染料を見せようとして地面を汚さないように、引き出しを台にした? (仮説)

 6)男は仕事や趣味を通じて宮沢さんと顔見知りの可能性がある。(仮説)

 7)捜査本部は染料を扱う人物を調べている。
 →一般が使うのは顔料。染料として使う人物は限られている。

 8)染料を扱うのは革の工芸関係者。

 9)個人でも、染料を多く購入している。

b)報道の検証

 二つの報道に共通しているのは、「顔見知り犯行」説ですね。

 テレビ朝日スーパーJチャンネルでは、20時半頃インターホンの音を聞いた証言を取り上げて、犯行時間以前の訪問者の存在を匂わせています。
 その人物が、犯人なのかは断定していません。そして、その人物が22時頃の言い争う声の主なのか? 23時半頃、道路に飛び出して車に轢かれそうになった人物なのか?
 可能性が述べられただけで、「顔見知りの犯行」と断定できる程、強い理由には思えませんでした。
 玄関から犯人が訪問した可能性も伝えており、混乱ぶりが分かります。現在の捜査の状況が、解決には程遠い状況に思えます。

 NHKニュースウオッチ9では、犯人の遺留品から発見された蛍光染料が、宮沢さん宅の車庫内から発見されたため、犯行時刻以前に犯人が宮沢さんと接触した可能性を伝えています。
 恐らくは、事件当日に車庫のシャッターが閉まっており、宮沢さんの自家用車も前に停まっていたので、それを理由に事件当日に侵入したとは判断しなかったのでしょう。
 ここで、ウィキペディア「世田谷一家殺害事件」の「赤色系の蛍光剤」の項目を引用します。
(この蛍光剤は発見時にシャッターが閉まっており、事件現場に残された犯人の足跡などの形跡が発見されていない被害者宅1階車庫付近、被害者宅の棚の中からも検出されている。事件前に犯人や犯人と関係ある人物が現場を訪れた可能性、被害者と犯人に交流があった可能性も視野に入れ捜査している。)
 私は「被害者宅1階車庫付近」と「被害者宅の棚の中」を別々の場所と考えていたのですが、蛍光染料の付着した引き出しのある棚は、車庫内にあったのですね。
 NHKの報道により、納得が出来ました。

 二つの報道の目的は何でしょう? 過去に新聞や雑誌などで伝えられた内容を、意図的に取り上げていただけのように感じます。
 「顔見知り犯行」説を報道するために、自分達に都合の良い部分だけをピックアップしていると受け取れました。

 では、報道内容を検証しましょう。

 (Ⅰ)テレビ朝日 スーパーJチャンネル

 1)犯行日以前、夫人の泰子さんは、掛かってきた電話に「そんな電話は午後七時以降にして」と声を荒げていた。

 ・「午後七時以降にして」の部分が気になります。その時間以前に掛かって来た電話は、子どもが受けて母親に引き継いだ可能性がある?
 ・電話の目撃者が居たとの事ですが、隣家に住む人物か、学習塾の講師や生徒達なのでしょうか?
 ・何にせよ、子どもや他人には聞かせたくない内容なのでしょう。

 2)12月30日20時30分頃、宮沢さん宅の隣に住む女性がインターホンが鳴る音を聞いた。
 →女性の家族が否定したため、警察は重要視していない。
 ・窓を少し開けていたため聞こえたと証言しています。冬期に窓を開けていた理由はなんでしょうか?
 ・家族が否定した? 本人が取り下げない限りは、最重要な証言だと思います。
 ・インターホンのボタン部からは犯人の指紋は検出されない? 手袋のため?

 3)12月30日22時過ぎ頃、宮沢さん宅の隣の公園で音楽を聴きながらウォーキングしていた男性が、男女の言い争う声を聞いた。
 →男性の証言を警察は取り合わなかった?
 ・音楽を聴きながら……片耳だけイヤホンをして歩くこともあります。
 ・外にまで聞こえる争い声は、宮沢さん宅の窓が開いていた可能性を示唆します。

 4)12月30日23時30分頃、宮沢さん宅の近所の住民が、宮沢さんの家の方からドスンドスンという音を聞いたと証言。
 →数年後、住民は証言を否定。警察の検証実験でも、音は外に漏れ聞こえない。
 ・宮沢さん宅は防音に気を使っていたと思われます。隣は騒がしい公園ですからね。
 ・外に音が漏れ聞こえない家なのに、男女の言い争う声は漏れている。矛盾点。
 ・ドスンドスンの音は屋外でした? 犯人が飛び降りた時の音?

 5)12月30日23時30頃、公園脇の小道で、宮沢さんの家の方向から突然飛び出して来た不審な男が車に轢かれそうになった。
 →警察幹部も、証言を重要視している。
 ・車が走っていた道路は、祖師谷公園内を南北に走っていて、車2台がやっとすれ違えられる幅です。都道118号線と突き当たる道なので比較的に交通量はあるのかも知れません。夜にはスピードを出しているかも。
 ・航空写真・ストリートビューとで見ると、飛び出して来た小道は木々で覆われて見えません。道路に面した家の塀と公園のフェンスとの間で、幅としては1メートル程度です。
 ・何故、男は車が通るタイミングで飛び出して来たのか?
 ・道路脇に外灯があるので、車のライトが見えなかった? 音も聞こえなかった?
 ・自分を目撃させる目的で、男が故意に飛び出して来た可能性は? 
 ・宮沢さん宅の周囲をうかがっていた犯人が、侵入以前に車と遭遇した可能性は?

 6)犯行後、宮沢さん宅の玄関には足跡が一切残っていない。
 →犯人が全て消したと見られている。
 ・指紋やDNA情報に無頓着な犯人が、玄関の足跡だけ消す理由が思い当たらない。
 ・何かを落とした犯人が掃除した? 血液?
 ・犯人以外の第三者は、本当に存在しない?

 (Ⅱ)NHKニュースウオッチ9

 1)トレーナーとヒップバッグ内部に付着していた染料が、車庫内から発見された。
 ・ヒップバッグの内側にあった染料は包丁や黒いハンカチには付いていなかった?
 ・ヒップバッグの内側に染みこんでいる? 液体状の時に染みこんだ?

 2)事件当日、車庫内に犯人が入った形跡が無い。
 ・車庫の入口のシャッターには鍵が掛かっていた?
 ・シャッターの直前まで車が停車していたから、人が入り込めるスペースが無い?
 ・犯人の足跡や指紋などが発見されていない。

 3)事件以前、車庫内に犯人が侵入した。
 ・車庫内は物置状態ではあるが、宮沢さん宅での使用頻度はどの位?
 ・シャッターが開きっぱなしの状況はあったのか?
 ・何故、車庫内に車を停めない? 車はそんなに大型車ではない。

 4)車庫内で横倒しになった棚の引き出し、その底から染料が見つかる。
 ・棚は、宮沢さん宅内で不要になった棚?
 ・棚はいつから置かれている?

 5)犯人は宮沢さんに染料を見せようとして地面を汚さないように、引き出しを台にした? (仮説)
 ・誰の仮説? 警察? NHK?
 ・犯人に応対したのは、本当にみきおさん?
 ・染料を見せたのは本当に車庫の内部だった?
 ・地面を汚さない目的? 染料が付いた物体を地面に置いて、物体が土埃で汚れないようにした?

 6)男は仕事や趣味を通じて宮沢さんと顔見知りの可能性がある。(仮説)
 ・捜査線上に浮上しない顔見知り?
 ・その関係性の薄い顔見知りが、子どもまで含めた家族を殺す動機は?

 7)捜査本部は染料を扱う人物を調べている。
 →一般が使うのは顔料。染料として使う人物は限られている。
 ・染料とは水溶性、親油性がある物質。素人がおいそれと扱えない物質。

 8)染料を扱うのは革の工芸関係者。
 ・皮革を染めるのに染料を使うが、色見本や染め上がった物を見せるので十分でないか?

 9)個人でも、染料を多く購入している。
 ・ローダミン、バソニールレッドも同様なのか?

c)自分の推理との整合性

 私が一貫して主張している事!
 この事件は、主犯格と実行犯の複数の人間が関わっている。主犯格は宮沢さんの家族と近しい存在で、近所に住んでいる。実行犯はスケボーの件で宮沢さん家族とトラブルを起こしている。
 主犯格と実行犯の二人は、宮沢さん家族と面識があるのです。ただし、実行犯の方は顔は見知っているが、名前までは知らない可能性があります。
 では今回の報道内容を、私の推理と無理矢理にすり合わせてみたいと思います。

 インターホンを鳴らして20時半頃玄関から訪問した犯人の男が、22時頃女性と言い争い、23時半ごろ逃走した。そうスーパーJチャンネルでは推理し、玄関の足跡を消している行為を証拠の一つと考えているワケです。

 しかし、疑問点があります。この説では22時頃に犯行を開始して、23時頃に全てを終えたことになります。この際、パソコンの操作時刻は無視することにします。(ウィキペディアより引用:1.午前1時18分頃からパソコンを5分18秒起動 2.午前10時5分頃からパソコンを4分16秒起動)
 家族四人を殺害後、自分の手の怪我の処置をして、家捜しを行ない、書類を選別する。
 その間に、アイスを食べ、麦茶を飲んでいる。トイレまで使用しています。
 それらを全て、一時間半で行うことが可能なのか? やはり、疑問なのです。
 逃げ出したのは、2階浴室の窓からでしょうか? 一度逃げ帰った犯人が、再び侵入したのでしょうか? 

 もう一つの疑問点。犯人は客として、玄関から堂々と屋内に招き入れられたのでしょうか?
 その場合には、スリッパの使用が疑問になる。訪問時にスリッパを出されて履く。訪問終了後にスリッパを脱ぎ、自分の靴を履き屋外に出る。その後、靴のまま侵入して犯行を行う。朝まで居残る。
 玄関の形跡を消した理由は何ででしょう? 玄関からの訪問の跡を消して、浴室窓からの侵入に見せかけた?
 うーむ。訳が分からなくなった。テレ朝の説は、私の推理とは合致しません。

 あくまでも、可能性の一つを考えます。宮沢さん家族四人と実行犯、第一発見者やその付き添い人、通報者。その人々の指紋やDNA情報の発見具合はどうだったのでしょうか。
 実行犯は早々に逃走し、宮沢さん宅から指紋やDNA情報が見つかってもおかしくない人物が家捜しとパソコンの操作を行った? これは、あくまでも可能性の一つです。私の妄想の一部です。

 これ以上は危険なので、次に進みましょう。

 NHKニュースウオッチ9では、蛍光染料の発見された場所から、犯人と宮沢さんが顔見知りであるとの説を展開していました。
 こちらの場合は、私の推理と親和性が高いですね。

 私が推理したのは、蛍光染料の正体は「防犯用カラーボール」に封入されている蛍光インクであると言うこと。この主張は変えません。
 今のところ警察は、染料の成分は発表していますが、どんな商品に使われているのか具体的な名前を出していません。
 ある程度の目星を付けている筈ですが、捜査上の最重要機密であるので隠している部分があるのでしょう。

 以下は、私の推理です。蛍光染料の付着の原因を補足しています。

 2000年12月30日以前、昼間の時間帯に実行犯の男は、趣味のスケートボードを宮沢さん宅の隣の公園で行っていました。
 しかし乱暴に扱ってしまい、スケートボードのローラー部の機構を壊してしまいます。自分の手元にある工具では修理不可能です。
 その為に、宮沢さん宅の車庫で修理に必要な工具がないか物色しようと、敷地内に入り込みました。
 その時は、車庫前には車が停まってなくてシャッターも開いていたのかも知れません。
 宮沢さん宅の敷地内に踏み入った不審な男。みきおさんか、泰子さんがそれに気がついて、常備していた防犯用のカラーボールを投げつける。
 男の格好は、冬場ですが運動中なので上はトレーナー1枚のみ。ヒップバッグを腰にしています。恐らく犯人が後ろ向きの時に投げつけた。ヒップバッグを前向きに付けていた場合は正面から投げつけられる。
 ヒップバッグの口は開いていたかも知れません。カラーボールの塗料はトレーナーの背中部分(あるいは腹部)とヒップバッグの内部に付着します。
 この時に男は激怒し、ヒップバッグ内の大事な物を宮沢さんに見せつけます。
「汚れてしまったじゃないか、どうしてくれる!」
 不法侵入であるのに居直って、逆に相手を罵倒したかも知れません。
 その時に、近所に住んでいるか仕事場のある主犯格の人物が遭遇した。
 主犯格の人物は、二人の仲裁に入ります。仲裁人は男をなだめて、汚れてしまった服やヒップバッグ、靴や靴下などを洗う場所を提供した。
 いや、現場は車庫ですからね。洗車用の水道蛇口とホースぐらいはその場所にあったかも知れない。大まかな汚れはその水で落としてしまいます。車庫前の塗料を洗い流すのが目的でしょう。
 しかし、ヒップバッグに入っている重要な物体は濡らしたり洗うことがためらわれる物……既に使用不能になっていたのかも知れません。
 それを男は取り出し、置く場所が無くて困る。仕方無く宮沢さんは車庫内の棚から引き出しを持って来て、その上に物を置く。
 そういえば、何で引き出しなんだろ? 何故、それを選んだのだろうか? 段ボール箱があるのだから、その上でも良い。
 カラーボールのインクが周囲に流れ出さないように、囲いのある引き出しを選んだのでしょうかね。
 そして、男の靴やズボンなどの汚れを洗い流します。ヒップバッグは撥水加工されていれば、表面だけを洗い流す。
 しかし、トレーナーや靴下などは汚れが染みこんでいるので、主犯格の人物が、近所である自分の自宅もしくは仕事場を提供し、洗濯するように薦めます。
 しかし、男の怒りは収まらない。大事な物を汚されて怒り心頭です! 
 そこを聞き逃さない主犯格は、男を犯罪に誘う……。

 以上が、私の推理です。
 ただ、アラもある。穴もある。カラーボールのインクにはブラックライトで発光する蛍光物質が使われています。それが使用された場合には広範囲に痕跡が残ってしまいます。
 鑑識が血液の跡を調べようと、ルミノール反応液を振りまいてブラックライトを照射して、びっくらこいたんじゃないかな……なんてね。
 赤い色などは、水溶性なので洗い流せますが、蛍光物質は現場に大量に残ってしまう。
 もっと派手に現場に痕跡を残してしまうのですね。うーむ。

 蛍光染料を少し調べました。現在、染料を作っているのは殆どが中国とインドなのです。これには環境問題が絡んできます。
 染料を作る。正確には、染料を使いやすくするために粉末状にする作業ですね。天然の藍や紅も染料の原材料です。
 水溶性なので、工場排水を処理するのが難しい。時々、中国の河川汚染の写真で蛍光色になっているのはコレが原因ですね。染料をそのまま排水として流してしまった。
 ですから日本では、染料を輸入して耐水性、耐油性の加工をした商品を出荷しているのです。何でも染め上げてしまう染料は、実は取り扱い要注意な危険物質なのです。
 そんな危険物質を、宮沢さんが仕事や趣味で直接扱う理由が見つからない。

 そもそも、現場や遺留品から発見された染料は、粉の状態だったのでしょうか? 水に溶けた染料も乾いてしまえば粉になる。三種の粉が発見されていますが、それぞれが別個と考えるよりも、ブレンドされた状態で発見されたと見る方が正しい。粉の混合されている割合で商品も特定出来る筈です。
 染料が混合された商品が、海外から輸入されたケースを警察は考えていないのかな?
 染料の名前として、ローダミン、バソニールレッドの二種が上がっていますが、中国やインドで作られた染料は世界中に輸出されているでしょう。日本国内だけを捜査していては分からない。

 続いて、車庫の状況を考えます。
 みきおさんの車庫の使用状況はどうだったのでしょうか? 車が停まった写真を見ました。車のフロントグリル部分がはみ出しているので、シャッターが閉まった状況でギリギリの位置までに車を後ろに下げていたのでしょう。
 それ以前は、シャッターが開いたままだったかも知れません。しかし、不審者が侵入したことにより、宮沢さんは警戒します。よって、犯行時間の時にはシャッターは閉じ鍵が閉まっていた。車も停まっていて、外からの侵入は不可能です。
 再現CGを見ても車庫内にドアはなく、宮沢さん宅から直接は入れる作りにはなっていない。まあ、コンクリート打ちっ放しで密封状態なのでしょう。車庫内でエンジンを起動すると、室内に排気ガスが流れ込むのは不都合がありますからね。
 車庫内も物置状態だった? もしくは何かの工作の場だった? アメリカなどでは、ガレージは日曜大工などの工作に利用されていますからね。趣味で使う何かが置いてあった?
 報道だけでは分からない部分が多すぎるのです。

 もうすぐ事件の起こった12月30日を迎えます。残された遺族の沈痛な叫びを聞くと、こちらの胸も締め付けられます。
 私も、この事件には真剣に向き合っているつもりです。しかし、第三者には自分勝手な推理ごっこに見えるのでしょうね。
 少しでも協力したいと考えているのですが、事件は解決には向かいません。
 この推理を発表して、来年の2月には1年になります。その頃には、私の推理を見直して、再検証したいと考えています。

 このブログでも取り上げました「愛知県蟹江町母子3人殺傷事件」も、警察は容疑者を逮捕することが出来ました。
 この「世田谷一家四人殺害事件」も唐突に解決するかも知れません。その時を待ちたいと思います。

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