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2012年3月

2012年3月26日 (月)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 全文PDFファイル

これまでに発表した「世田谷一家四人殺害事件」の推理をPDFファイルにして
googleドキュメントにアップロードしました。

https://docs.google.com/open?id=0B1jds9-2gMCeUXo3a1lDZUVTNGlWaWxoeTdkTWVHUQ

ファイル の項目で ダウンロード を選択し、各自保存して下さい。(サイズ1.29MB)

2012年3月12日 (月)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 13,追記 01

13,追記 01

 

a)コメントへの返答

 

コメントを下さった皆さん、ありがとうございます。私の拙い推理・文章にお付き合い頂きまして大変恐縮しております。又、日々の更新の励みとなりました。

 

では、個別に返答致します。

 

 

・杉本昭博さん いつもコメントありがとうございます。

 

>次回はもし興味がありましたら、安楽椅子探偵に、神戸高見到失踪事件をお願いしたいです。

 

私は「高見到」さんの件は知りませんでした。少し調べてみましたが、単なる失踪なのか誘拐なのか拉致なのか、判断に困るのが本音なのです。

詳しく調べて見ないと結論は出せませんが、そもそも事件性の無いケースであるとも想定出来るのです。

 

「高見到」さんのケースと結びつけるつもりはありませんが、昨年末のテレビリポーター「奥山英志」さんの失踪の時も、洗濯物が干したままだったなど生活感を残して行方不明になり、その後公園で自殺していたという事実が発覚しました。

身辺を整理しての覚悟の行為は、実は少ないように思います。突発的・発作的な自殺者が論理的な行動を取るとは思えないのです。

 

残念ながら「高見到」さんの場合も、そんな確率が高いと思います。もちろん何らかの犯罪に巻き込まれているケースも、某国による拉致も可能性に含めなければなりませんが、今は結論を出せる立場にありません。

心配なされている「高見到」さんのご家族のことを思うと胸が痛いです。軽率には扱えないケースだと考えています。

 

 

・近所さん コメントありがとうございます。

 

>宮澤さん宅裏の公園には事件の2日前までスケートボードで使うための木製の台座が置かれていました。夜にもそこで遊ぶ少年がひとりいて宮澤さんとは揉めていたようです。事件前に宮澤さんがその台座を撤去していたのでこれは少年が黙っていないだろうなと思っていました。案の定事件当日喧嘩になっていましたし。ただこれが事件と関係があるかはわかりません。ただ確かに宮澤さんは防犯用のカラーボールを持っていたのを覚えています。

 

ハンドル名の通り、ご「近所」にお住まいでしょうか? 

私は土地勘が全く無いのです。過去に小田急線で通過したくらいですね。

上記の事柄は警察も把握していると思います。ただ、その少年が特定されたのかは解りません。でも言える事は、この線でも犯人逮捕に至ってないのです。

 

事件当日にも少年と揉めていたのですね。

私の推理に無理矢理その少年を当てはめると、彼は実行犯ではなく単なるスケボー仲間である可能性が高いと思うのです。

実行犯はその中でのリーダー格であり、いつも被害者と直接的に交渉していた相手なのかも知れません。

 

カラーボールを持っていたのですね。私の仮説の補完となります。

 

 

・永田守行さん コメントありがとうございます。

 

>事件直後に自殺した近隣の少年についてはどう考えますか?この少年は精神を病み高校を中退、動物虐待にも加担していたようで近隣界隈ではこの少年が犯人ということで終わった話らしいですが。また、目と鼻の先にある留学生会館は疑う余地なしでしょうか。前者の場合、猟奇的殺人、後者の場合、物盗りが目的となりえます。

 

この少年の存在も警察は掴んでいると思います。当然、指紋やDNA情報の照合も行われたのでしょう。

少年の家族が司法関係者との噂話もありますが、息子の潔白のためにも家族は捜査に協力していると考えています。

協力を拒んでいる場合には、逆にマスコミが喜んで飛びつくテーマだと思うのです。センセーショナルな大見出しで登場するはずですが、そのような報道は今のところありません。

 

留学生会館に犯人が居たと仮定すると、流しの窃盗犯が居直り強盗に変化したことになりますが、単なる物取りであるとはやはり思えないのです。同時に、この事件を猟奇的殺人であるとも捉えていません。

この後に詳しく書きますが、犯人を物取り又は快楽殺人者のどちらかで仮定しても、共に徹底していないのです。

 

 

・あすなろさん コメントありがとうございます。

 

>今まで見た説の中で一番近いので興味深く見ています。書き込みの途中で情報を修正する姿勢も好感が持てます。こういう真摯なサイトは警察を嫌う真の情報提供がある場合がよくあるので宜しくお願いします。このサイトがきっかけで犯人が逮捕されることを切に願います。私は当時近くの公園でスケボーをしてたものです、何か質問があればメールください。

 

メールを送ったのですが配信不能でした。

ここに同じ文面を載せておきます。お返事はメールでもコメント欄でも構いません。

 

**************************************************************************

ベビールースと申します。以後宜しくお願いします。

 

 早速ですが、質問がいくつかあります。

 

 

>今まで見た説の中で一番近いので興味深く見ています。

 

これは、あすなろ さんが考えられた犯人像に近いという感想でよろしいでしょうか?

 

 

>警察を嫌う真の情報提供がある場合がよくあるので宜しくお願いします

 

私の願いも犯人の一刻も早い逮捕なので、ブログに寄せられたコメントで有力な情報は警察に伝える考えでいます。

しかし、この事件の報道の全てを把握していないのです。他の方のコメントをご覧になって該当する発言などはありましたか?

 

 

 

>私は当時近くの公園でスケボーをしてたものです

 

スケボーをしていた人々の中にも様々なグループがあるかと思います。

素行の悪いグループや、一匹狼のタイプは警察にも目を付けられていたと思いますが、

私がイメージする犯人像では割と人当たりは良くて一見好青年なのかと考えています。

グループを引っ張っていくリーダータイプですが、独善的です。

同時にかなりの実力の持ち主であり、多少の無茶を行っても周囲から許されてしまうのでしょう。

本人なりの勝手な正義感で宮沢さんと揉めたケースがあるのではないでしょうか?

 

それと、私自身スケボーのことは詳しくないのですが、スノボやサーフィンの愛好者を兼ねているケースは多いですよね? 

それによってグループ分けがされるケースが多いと思いますがどうでしょう?

 

もう一つ、犯人のファッションセンスをどう思われますか? 

本来ならばアメリカ西海岸のヒップホップ系で固めたいと思っているんでしょう。

本人にお金が無いために道具やファッションを一流品で揃えられない。しかし、実力はピカイチの人間……。

そういうタイプを私は何人も見てきました。犯人もそうかも知れません。この意見をどう思われますか?

 

ベビールース

 

メールアドレス babyruthmbf.nifty.com  

 

‘あ’の部分を'@'に変換して下さい。

***************************************************************************

 

b)徹底していない動機

 

前回までに、実行犯が金銭目的としても怨恨目的であるとしても徹底していないと書きました。その推理の補完をしたいと思います。

同時に、この事件は猟奇的殺人であるとも考えていません。

 

先ず、動機を金銭目的のみと考える場合です。

邪魔な家人を殺害後に、金目の物を家捜ししていることになるのですが……キャッシュカードや通帳・印鑑、そして貴金属などは持ち出していません。

これらを現金化するのは非常にリスクが高いのです。しかし“蛇の道はヘビ”ではありませんが、裏社会のこれらを専門とするところに持ち込めば可能です。

そして、被害者宅には手付かずの現金も残されていました。

書類を懸命に仕分けしていたようですが、その時間を現金の捜索に振り分けることさえしていません。

 

「多額の現金を宮沢さんが手に入れた」のデマを聞きつけたと仮説を立てました。仮にそれだけが目的だった場合、侵入後直ぐに長男を殺害する理由が見つかりません。

金の在処を聞き出すなら、子供を殺すと脅迫するのが一番手っ取り早い筈なのです。

 

 

次に、怨恨のみが動機だった場合には、今度は現金を持ち出したことが引っかかります。

金目当ての犯行に偽装したいわけですが、“行き掛けの駄賃”にしては高く付きすぎるのです。本件で裁判が争われた場合、4人殺害で死刑は免れないように思われますが、犯行時未成年……特に18歳未満であった時には無期懲役狙いに切り替えます。

殺意を否認して、あくまでも傷害致死であると貫き通すのですが、金品を奪っていた場合にそれがネックとなる。

 

1999年の「光市母子殺害事件」では、当時18歳の少年の死刑回避のために弁護団が荒唐無稽な弁論を駆使して話題になりました。

紆余曲折を経て死刑が確定した事件です。その中であまり報道されていないのですが、この犯人は被害者から財布を奪っています。

母子の殺害や強姦は何とでも言い逃れが可能でしたが、現金を奪って遊興費に変えていたのは言い逃れが出来ない紛れもない事実なのです。

全ての主張が崩れ去る客観的な材料として、窃盗の件が加味されていた判決だと思うのです。

 

もう一方で、2008年の「元厚生事務次官宅連続襲撃事件」でも、犯人は最初の事件現場から現金を奪っています。この場合は犯人が金銭的に困窮していて、本人が主張する犯行目的のみではないように感じます。

 

この事件では二人死亡していました。‘陰謀論’を否定する項目で一人死亡であると思っていたのですが、私の勘違いでした。すみません訂正します。

二人を殺し、一人に重傷を負わせています。死刑と無期懲役との狭間の事件であると言えますが、金品を奪ったことにより一審では死刑判決が出されています。

 

たとえ捜査を混乱させることが狙いでも、金品を奪うことは言い逃れの出来ない悪行として皆の印象を悪くしてしまうでしょう。裁判員裁判ではより悪印象となり、刑が重い方に転ぶ可能性があります。

この事件では「年金テロ」という‘陰謀論’が唱えられていますが、「飼い犬を殺された仇討ち」という主張は、むしろ金銭目的を隠す為の言い訳にも聞こえます。

 

「世田谷」の事件ではやはり、金銭・怨恨の両方が動機に考えられるのです。ただし、主犯格の怨恨の原因は金銭で、安い金銭で請け負った実行犯を動かしたのは怨恨なのです。複雑に絡み合った動機をほどいて行かないと、事件の解決には向かわないと思います。

 

c)猟奇殺人事件の否定

 

同様に私は、犯人が‘サイコパス’であることを否定します。

犯人が男で、女性達が特に傷つけられているために‘猟奇的事件’であるとの説もありますが、前述の殺害方法の違いで唱えたように凶器の包丁の先が折れていたために突き刺す事が出来ず必要以上に傷つけられただけなのです。

又、犯人の異常性としてアイスを手づかみで貪り食べたなども挙げられていますが、これも手を冷やすためと考えればさほどでもないのです。

 

猟奇殺人事件とカテゴリするには、犯人が殺人自体を快楽として行っているか、殺人後の遺体損壊時に快楽を感じているかが判断の材料となり得ます。

この事件の犯人は、殺害後の遺体に関して特に興味が無いように感じます。

家捜しの方がメインの様ですし、関心はそちらに移っています。

2012年3月 8日 (木)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 12,残された謎とまとめ

12,残された謎とまとめ

a)時系列で事件の謎に迫る

 

 

 

長らくおつきあい頂いたこの文章も、最後の最後なのですが……実はここからが本当の本番なのです。まだまだ続きますよ。

 

 

 

20001230日深夜23時少し前に、実行犯は宮沢さん宅の隣の公園にスケボーで現れます。主犯格からは翌日の310時以降に侵入するようにときつく言われてました。主犯格は宮沢さん達は遅くとも23時には就寝するとの情報を聞きつけていたのです。あるいは消灯時刻を目撃して把握していた。

 

元来、我慢の嫌いな実行犯は23時頃に家の灯りが全て消えたので、家族全員が就寝したものと思い、立てかけたスケートボードを足場にして公園との境のフェンスの上によじ登ります。

Photo

侵入後の殺害の詳しい経過は以前書きましたので省略します。

 

 

 

しかし何故、23時頃には家の灯りは消えていたのでしょうか? 私は、みきおさんが23時頃パソコンでインターネットを始めたのだと考えたのです。

 

2000年はインターネットの通信状況に革命的な出来事がありました。それは'ADSL'の普及です。これにより従来までの従量制の料金体系からの開放が始まったのですが……光ファイバーを始めとして、それは大都市の一部からでした。

 

 

 

他の多くの利用者は、'NTT'の「テレホーダイ」などを利用していたのです。当時は「ブログ」などの'SNS'はありませんでした。コミュニケーションの手段は掲示板やチャット、もっと初期的なケースはパソコン通信のフォーラムだったのです。

 

つまり、23時以降でないとネットの多くの場所は「人いない」状況だったのですね。

 

 

 

もしかするとみきおさんは、夫人からインターネットの仕事以外の利用を快く思われていなかったのかも知れません。遠慮がちに部屋の灯りを消してパソコンのモニターのみで‘ネットサーフィン’をおこなっていたのかも。

 

これは私も経験があります。ほんの少しの罪悪感。そして、こんな状況でないと「気分」が出ないのです。

 

 

 

翌日は1231日です。みきおさんの仕事も休みでしょう。ですから家族に気兼ねなく‘ネットサーフィン’を楽しんでいたところで実行犯が侵入して来た。

 

実行犯がパソコンを操作していた事からも、みきおさんがパソコンを立ち上げたままだった可能性が高いのです。ログインするのにパスワードを使っているのは、みきおさんならば当たり前ですね。ネットに対するリテラシーも高そうですからパスワードをモニターに付箋紙で貼り付けている不用心はしないでしょう。

 

 

 

みきおさんは管理者権限のあるアカウントでログインしていたはずです。ゲストアカウントならば、パスワード無しで入れたかも知れません。そうなるとブックマークの種類が変わってきます。

 

実行犯が操作していたパソコンはどのアカウントでログインしていたのかで状況が変わってきますね。実行犯自身がパソコンを立ち上げたケースも想像出来ますが、ここではみきおさんが立ち上げ操作していたと考えるのが妥当でしょう。

 

 

 

さて、パソコンと表現していましたが、その'OS'は何だったのでしょうか? 'Windows 98'? 'Windows Me'も既に発売されていました。'Windows 2000'もありましたね。

 

多くの人は頭に'DOS/V'系の'OS'を思い浮かべるでしょうが'Mac'があるのをお忘れか?

 

 

 

みきおさんはクリエイティブな仕事上、'apple'社の'Mac'を使っていたのかも知れません。確率的にも高いと思います。仕事のプレゼンテーションを'Mac'の画面上で見せると、相手に対しての説得力は増すと思います。

 

印象的な透明なボディーを採用した、初代'iMac'が登場したのが1998年でしたから、使っていた可能性もありますね。

 

そのパソコンは、通常の立ち下げ作業が行われず電源ケーブルがコンセントから引っこ抜かれた状態でした。

 

その原因は何なのか、この後に申し上げますので暫しお待ち下さい。

 

 

 

宮沢さん家族を殺害後、実行犯は手の怪我の治療に取りかかりますが……まずは、体に付いた血液を洗い流しますね。

 

服を脱いでそのまま浴室に向かいます。この時、返り血の付いたトレーナーは脱ぎ捨てるように置いたのではないでしょうか? 血が付いたトレーナーをまるで汚物のように扱います。そうなると実行犯は潔癖症な一面があると推察できる。

 

確かに、潔癖症の人間ならカラーボールの蛍光インキで汚されたりしたら怒り心頭でしょうな。

 

 

 

通常ならシャワーで血を洗い流すのでしょうが……浴槽にはまだ暖かいお湯があった? 追いだき機能があったならばそれを使い、湯船にまでつかったのかも知れません。

 

出血している人間がそうしたのなら血行が良くなり、効果覿面! より酷く出血します。

 

 

 

その為、浴室から出た実行犯は冷蔵庫のアイスクリームで患部を冷やそうとしたのでは無いでしょうか。

 

「浴槽につかる」で思いつきました。冬にアイスを食べるケースは限られますよね。お風呂上がりに暖房が効いた部屋でキンキンに冷えたアイスクリーム……醍醐味です。

 

これは私の経験上、導き出した結果です。

 

 

 

さて、アイスの銘柄って何でしょう? スプーンを使わず手で握って食べるに適した大きさ……真っ先にイメージしたのは、日本では群馬県でのみ作られている‘高級’アイスクリームのメーカーでした。

 

何味だか解りませんが、子供が好みそうな‘ハニーバニラ’や‘ストロベリー’だったかも知れませんね。スーパーマーケットなどではいろんな種類が入った6個パックの通常よりもさらに小ぶりのサイズもあります。もしかしたらこちらのタイプのアイスかも知れません。

 

実行犯は複数個アイスを食べていますが、この大きさなら不思議では無い。

 

 

 

一段落した実行犯は、“携帯電話”で実家に連絡します。何故このタイミングなのかといいますと、自身が血で汚れている状態では借り物の“携帯電話”は触れられないからでしょう。

 

そして最初に実家の理由は、何よりも手の治療を優先したいからです。

 

 

 

犯行計画があったとすれば、宮沢さん家族全員が眠り込んだ‘深夜’に、一人ずつ刺殺する計画だったと推理します。

 

勝手に侵入時間を前倒しにして、あまつさえ格闘して怪我をしたとは決して主犯格には連絡出来ないのです。当初予定していた連絡時間よりも大幅に早かったから、どの面下げて電話など出来るでしょうか。

 

ですから、先ずは家族に連絡を取り応急治療法を聞き出します。

 

 

 

その後、やっと主犯格と連絡を取って家捜しを開始します。目的は‘大金’もしくはその在処を示した書類などです。

 

引き出しを下から開け、効率的に家捜しをしていた点から、窃盗の常習犯ではないかとも報道されていましたが、このくらいの知識は多少社会経験を積めば常識の範囲だとも思います。

 

 

 

では、窃盗犯と同じく引き出しを開けたままにしておいたのは何故でしょう。空き巣などの手口では、始めて入った家で家具などの空間位置を全て把握しておくのはとても難しいと思います。似たような部屋が複数あると更に混乱しやすいですよね。

 

つまり、探した引き出しなどは開けたままにしておけば「捜索済み」だと見た目で直ぐに分かるのです。空き巣が複数人居る場合には更に効果的なのです。

 

 

 

「世田谷」の事件の場合も「既にこの場所は捜索済みである」と自分で把握できるように開けたままにしているのですね。事前に主犯格からの入れ知恵もあったかも知れません。

 

ですから、引き出しの件で常習窃盗犯であると早計には結論が出せないのです。

 

これらは主犯格の有していた知識の結果だと判断します。あるいは主犯格は過去に窃盗の被害にあったことがある? この線からも迫れますね。

 

 

 

次に注目するのは実行犯の格好です。風呂上がり、みきおさんのトレーナーを地肌の上に直接羽織ります。そういえば実行犯はラグランシャツの下にはTシャツは着ていなかったのかな?

 

 

 

下半身は履いてきたズボンです。こちらは血で汚れなかったか……否、血が付いても拭き取れば簡単にとれる材質のナイロン製ズボンだったかも知れません。

 

そうなると侵入と脱出経路の浴室窓の枠から繊維が発見されなかったのも頷けます。

 

実行犯のファッションセンスから導き出すと、ジーンズがしっくり来るのですが……耐寒仕様の風を通さないナイロン製だったかも知れません。そういえばスノーボーダーもこんなタイプのズボンをはいています。

 

 

 

上はみきおさんのトレーナー1枚です。室内とは言え冬場には寒すぎる格好ですが……就寝間近までには暖房が付いていたはずなので、部屋の中はまだ暖かい。

 

家捜し中は気にならないレベルの寒さでしょう。時間が経過後、書類の吟味など腰を落ち着かせての作業時には流石に寒く感じる。

 

さて、実行犯は暖房器具を使ったのでしょうか?

 

この辺は警察が詳しく知っているでしょう。宮沢さん宅にはエアコンなどの暖房器具が当然あったはずで、リモコンやスイッチに実行犯が触れた形跡の有無で分かります。

 

 

 

実行犯は主犯格に暖房器具の使用を打診したが、断られたのでしょう。真夜中にエアコンが作動すれば室外機がかなり派手な音を立てます。1ヶ所以外は断られてしまった。許可の出た場所は何処だったのか? これも少し後で答えます。

 

 

 

実行犯が宮沢さん宅で、どの場所でどのくらいの時間留まっていたのかも警察は正確に把握しているはずです。

 

1階のみきおさんの仕事机でパソコンを操作していたのは、意外と短かったことが報道でも明らかになっています。

 

時間つぶしにパソコンでも操作していたのかと思ってましたが、違っていた。

 

 

 

トイレも使用していますし、居間のテーブルに通帳やカードなどを拡げている。しかし、長時間留まったのはどうやら浴室だけなのです。

 

それは死体が見えない場所でもあるのですが、そこが一番暖かかったと見るべきです。

 

 

 

b)死体のある場所の謎

 

 

 

死体……。話は少し脇道にそれますがご勘弁を……ネタの種明かしは必ず行います。

 

ネット掲示板などの書き込みで「死体と一緒に一晩過ごすなんて、犯人は相当頭がいかれている!」と、よく見かけます。

 

そうでしょう、そうでしょう。しかし、これは‘日常’ではなく‘非日常’なのです。

 

 

 

前述の「江東マンション神隠し殺人事件」では、犯人は被害者の女性を切り刻んでトイレから下水道に流しました。異常極まる事件ですが、犯人は‘日常’を取り戻すため、この行為に及んだのです。

 

 

 

「江東」の事件では、殺害と死体損壊・死体遺棄の現場は犯人の自宅でした。捜査が直ぐ近くまで迫っていたこともありましたが、犯人は「早く平凡な‘日常’を取り戻したい」その一心で残虐な行為に及んでいたのです。

 

 

 

しかし「世田谷」の事件は違います。宮沢さん達家族の遺体発見の様子からも、移動させて隠そうとした形跡は全くありませんでした。

 

その理由は、隠す必要が無かったからです。

 

実行犯は‘非日常’の場所の宮沢さん宅から、一歩外へ出てしまえば自分の‘日常’に簡単に戻れるのです。

 

ですから「世田谷」の事件で犯人の異常性を強調する行為は無意味なのです。

 

 

 

全ては正常な行動です。飲み食いもするしトイレにも行く……。

 

ついでに、トイレについても考えてみましょう。快刀乱麻で残った謎に次々と切り込むのです。

 

長時間、犯行現場に留まっていますから、生理現象も当然あったでしょう。報道では便から「インゲンのごま和え」が発見されたとあります。

 

この報道で、実行犯が外国人である可能性が高まったとネット掲示板でも散々見かけました。

 

 

 

私は、実行犯が「インゲンのナムル」を食べたよりは、コンビニ弁当の付け合わせの「インゲンのごま和え」の方が正しいと思います。

 

実行犯をアジトに留め置いた主犯格は、食事も買い与えていたのだと思います。本人にフラフラ出歩かせ、買わせるのは危険きわまりない。コンビニの監視カメラにも写りますからね。

 

 

 

便から発見されたと言うことは12時間ぐらい前の食事だと推測されるので、事件当日の昼食・夕食のどれかでしょう。

 

冷蔵庫にコンビニ弁当を保存するのも23日が限度でしょうから、その時期に主犯格は出国しているのでしょうね。

 

 

 

トイレから便が発見……食事の内容が判別出来るには、量的にかなり多くないと無理でしょう。実行犯が便を流していなかったとする書き込みを見かけましたが、それは違うと思います。

 

では、何処から発見された?

 

 

 

実行犯は便を済ませた後に、使用したトイレットペーパーを流さずに‘汚物入れ’に入れた。そんな可能性まで見えて来たのです。

 

警察は、実行犯の国籍に拘っていました。実際に捜査員を派遣していますし、指紋の照合を依頼して断られたとの報道もある。

 

 

 

警察が拘る理由が見つからなかったのです。スニーカーやヒップバックは確かにその国製でした。しかし、犯人の国籍として断定するのには弱い理由だとずっと思っていました。

 

そもそも捜査とはそんなもので、少ない可能性でも潰していくのが手法でしょうが説得力に欠けているのです。

 

 

 

便の付いたトイレットペーパーが汚物入れの中にあった。その'DNA’を鑑定して実行犯の物だと断定できた。

 

トイレットペーパーをそのまま流してしまえるのは、アジアの国では日本だけぐらいなのです。その他の国では下水設備が貧弱なことと、トイレットペーパーの素材そのものが違っているのです。‘かの国’もそうです。

 

 

 

私が最初推理した時は、警察が‘かの国’に拘っているのは重大な証拠が隠されて居るからだと思っていました。

 

現場が取り壊されずに今も残っている原因に、実行犯が宮沢家の壁などに自分の血もしくは被害者の血でメッセージを大きく残したのでは無いかと……。‘かの国’の独特の文字で……。

 

 

 

しかし、その可能性は薄いかな、と最近になって感じて来たのです。家が今も残されている理由は以前も書きましたが、立ち退き料の支払いが完了していない……それだけなのです。正確に言うと「支払先が確定していない」です。

 

 

 

血文字を残すとなると、劇場型犯罪の様相を呈してきましたが、報道などされていません。自分の残したメッセージがもみ消されたと知ったならば、当然報道機関などに犯行声明を送りつけていたことでしょう。ですからこの線は消えました。

 

 

 

c)浴室に長時間留まった謎

 

 

 

話は紆余曲折を繰り返し、やっと元に戻ります。

 

実行犯がもっとも留まった場所は浴室なのです。書類を吟味して不用な物は破り裂いて浴槽に沈めていました。

 

留まった理由は何故でしょう? 

 

色々と理由は考えられます。浴室は他の部屋とは隔絶されています。当然死体も見えませんし、床に血が付いていないので作業はやりやすいでしょう。それは居間も同条件ですが、その場所は早々に立ち去っている。

 

 

 

その理由を、浴室が暖かかったからだと私は推察します。何故暖かいのか? 浴室暖房機があったからなのです。

 

これは、あくまでも私の大胆な仮説です。警察の方々は腹を抱えて笑っているかも知れません「そんなもん無かったよ!」と。

 

確かに報道もされていません。勝手な妄想ですが、実行犯の行動は主犯格に大きく制限されていたと思うのです。唯一暖房を付けることを許された場所、それが浴室だった。

 

侵入時には浴室暖房機は停止していたでしょう。そうでなければ浴室の窓は開いていません。

 

 

 

これも大胆すぎる仮説なのですが、実行犯が浴室暖房機を操作出来たのは、アジトとした主犯格の住居・仕事場に同様のタイプの設備があったのかも知れません。もしくは実行犯の実家にあった場合も考えられます。

 

 

 

そして、電気ヒーター式の暖房機だったと推理します。これはたいして音も立てません。音……これも実行犯・主犯格共に注意した点でした。

 

宮沢さん宅と壁を隔てた場所に、夫人の実母が暮らしているのです。当然、物音には細心の注意を払う計画だったと思います。

 

 

 

そういえば1230日の23時過ぎ頃、「ドスンドスン」との大きな音を聞いた以外には犯人の気配は感じられないのです。

 

やはり、実行犯・主犯格共に直ぐ隣に人が住んでいることを知っての計画だったのでしょう。

 

 

 

しかし、それを実行犯は全てぶち壊します。寝入ったところを刺殺していけば、音など立てることはなかったのです。そうです、犯人にとっては実に危うい所まで来ていたのです。音の件では唯一立て直しが成功しました。その後、実行犯は主犯格の命令通りに忠実に「サイレント」を実行します。

 

 

 

明らかな主従関係が短期間の間になされている。

 

これは、実行犯が年上の忠告は必ず聞くタイプだからだと推察されます。実行犯は実の家族にはそれをキチンと躾けられていた様です。

 

 

 

d)引き抜かれたパソコンの電源ケーブルの謎

 

 

 

実行犯・主犯格共に目的の‘大金’はおろか、そんな形跡も発見されませんでした。そうでしょう、最初からそんな物は存在しなかった。

 

しかし、もう後には引き返せません。何としても探し出す! 無いものでも探し出す……その為には事件現場には幾らでも留まるつもりだったのでしょう。

 

 

 

報道によるとパソコンには長時間触れてはいないのですね。捜索で残された場所はパソコン内部だけだった。その時に訪問者が訪れます。

 

この時、実行犯はどうするか?

 

 

 

私は、そのままやり過ごして居留守を使うつもりだったと思いますね。居留守をする場合は皆さんはどうしますか? と、逆に質問したりする。

 

生活感の気配を消さなくてはなりませんね。テレビなど消すのは当たり前です。音を立てたりするのはもっとも厳禁なのです。

 

 

 

では、今度は訪問者の立場になって考えます。皆さんも友人宅などを訪れて、反応が無い時に「居留守かも?」と判断する材料は何ですか? 

 

その時、玄関近くの頭上を見上げます。そこには“電力量計”があります。銀色の円盤がくるくる回るメーターです。

 

家からは何の音も聞こえませんが、電力メーターは激しく回っています。「ははん。これは居留守だな……」暫し待って呼び鈴を押し続けます。

 

 

 

「世田谷」の場合はどうだったでしょうか? 実行犯は1階のみきおさんの仕事机の前にいます。使用していた浴室暖房器具は停止しているでしょう。唯一使っているのはパソコンだけです。早く立ち下げなければ……はて、実行犯は立ち下げ方を知っているのでしょうか? 'Mac'だった場合には更に知らない可能性がある。

 

 

 

ここでは便利ツール“携帯電話”で、誰かに聞くことも出来ません。流石に声が漏れ聞こえるでしょう。

 

あ、関係ありませんが“携帯電話”はマナーモードになっていたでしょう。呼び出し音を辺りに響き渡らせる事は出来ませんからね。

 

 

 

実行犯はパソコンの立ち下げ方を知らなかったか、立ち下がるまでの時間が我慢出来なかったかで、慌ててパソコンの電源ケーブルを引き抜きます。

 

これで、動いている電化製品は冷蔵庫ぐらいしか無いはずです。

 

電力メーターはゆっくりと回っています。実行犯は居留守を使った経験があったのでしょう。これで、今まで他の暖房器具を使わなかった効果が現れます。

 

 

 

しかし、訪問者は立ち去らなかった。宮沢さんが在宅なのを確信しての行動でしょう。みきおさんの車も駐車したままですからね。連絡無しの外出は無いと思っている。その間、実行犯は息を殺してやり過ごそうとします。言い換えれば、この時脱出に向けての準備に動けば良かったのですが、実行犯は‘フリーズ’して犯行現場に留まることを優先したのです。

 

訪問者は合い鍵を使って玄関のドアを開けようとしたのかも知れません。第三者を大勢呼んだのかもしれません。流石に観念したのか実行犯は家からの脱出作業にやっと取りかかります。

 

 

 

その経緯は以前書いたのですが、もう一度振り返ります。

 

玄関以外の脱出ルートを事前に決めていなかった実行犯。逃げ出すにふさわしい場所を考えている時間はありません。とりあえず2階に向けて階段を駆け上り居間に向かいました。ジャンパーなどが入ったままのリュックから中身を取り出して、持ち出す最小限の物を詰め込みます。

 

現金・書類・携帯電話などです。ジャンパーなどは最初から処分するつもりなので、優先順位は低めで捨て置いたのです。

 

 

 

寧ろ、浴室窓の下、フェンスに立てかけたスケートボードの方が気になります。その回収の方が第一目標となりました。このことは主犯格には言って無い……否、言えるはずはありません。勝手にスケボーで来てしまったのですから。

 

 

 

以前、スケボーは壊れてしまっていたと書きましたね。犯行開始時期までにアジトに潜伏していた実行犯は何をしていた? 嗚呼! そうだ! ここでも居留守を使わなければなりませんね。居留守はアジトにて既に経験済みでした。鉄則は「音を立てない」「電気を使わない」の二点です。

 

 

 

実行犯はアジトで黙々とスケボーを修理していたのかも知れません。修理に必要な工具を与えられて嬉々として行っていたのかも。

 

宮沢さん宅にスケボーで向かったのは、滑り具合を確かめたかったのもあるでしょう。それまでは外出は厳禁だったからです。

 

 

 

さて、浴室窓から脱出した実行犯はスケボーを回収し、何食わぬ顔をしてアジトに向かいます。この場合はスケボーが逆に功を奏します。公園近くの道路でスケボーを走らせる少年。ありふれた光景として周囲に溶け込みます。

 

また、目撃者が居たとしてもスケボー少年をジロジロと観察するのは遠慮してしまいます。なるべく関わり合いにならないように視線をそらしてやり過ごすでしょう。何もかもが、犯人達に対して都合良く転んでしまったのです。

 

 

 

e)犯人逮捕に向けて

 

 

 

犯人達は自分でも思いもよらない幸運に助けられて捕まらないでいるのです。私の推理が犯人逮捕に繋がるようにと、『成城警察署』にメールで今回の推理内容を報告しました。まあ、はっきり言って懸賞金目的です。

 

 

 

私は推理によって導き出された結論を「有力情報」として以下の様に提出します。

 

 

 

 1)犯行は実行犯と主犯格の2名以上で行われた。

 

 

 

 2)捜査上リストアップされた人物内で、犯行当時に海外にいた鉄壁のアリバイのある人物が主犯格である。主犯格は複数人の可能性もある。

 

 

 

 3)主犯格の海外渡航はかなり強引に行われた。旅行チケットなどを急遽用意した形跡がある。パスポートは事前に用意していた、もしくはパスポートの携帯が義務付けられている人物である。

 

 

 

 4)宮沢さん宅の直ぐ近くに、主犯格の住居か仕事場があった。警察犬の追跡が途切れた位置が、この場所に近い可能性が高い。

 

 

 

 5)主犯格は海外滞在中、日本国内の実行犯と頻繁に連絡を取り合っていた。この場合は主犯格の渡航時の通信記録を全て調べ上げる。宿泊先の電話はもちろん、海外でレンタルした携帯電話の履歴も含める。

 

 

 

 6)持ち主が主犯格の“携帯電話”が、犯行当時に日本国内で使われなかったか? 使われていた場合の通話先は何処なのかを調べ上げる。

 

 

 

 7)宮沢さんとスケボーの件で揉めた人物が実行犯である。その時、防犯用のカラーボールを宮沢さんにぶつけられた。

 

 

 

 8)実行犯の趣味はスケボーでスポーツマン。周囲から犯罪を行うようには見えない好青年である。家族に軍隊経験者か現役軍人がいる。その家族が手の治療を行った。

 

 

 

 9)実行犯はスケボーなどの大会で海外に行った経験がある。砂漠の砂が発見されそうな場所でのスケボー・スノボー大会出席者を総当たりする。

 

 

 

ブログにて発表する前に、以上の事柄を警察に届け出ました。捜査は既に開始されていると思います。

 

 

 

f)警察への提案

 

 

 

デヴィッド・フィンチャー監督の作品で「セブン」という映画があります。モーガン・フリーマン演じるウィリアム・サマセット刑事は図書館の‘貸し出し記録’から犯人を突き止めていくのです。

 

 

 

犯人はキリスト教の「七つの大罪」を殺人の“見立て”に使うため、その知識を図書館から得ていました。この作品が公開されたのは1995年です。当時はインターネットも殆ど普及していませんでした。現代に置き換えて考えると、‘貸し出し記録’はインターネットの‘検索’に当たるでしょう。

 

 

 

犯人達……。特に、主犯格は殺人の手口をインターネットで‘検索’していたのかも知れません。可能性が高いと信じます。

 

主犯格が参考にしたのではないかと思われる‘小説’があります。

 

‘柘植久慶’さんの「血の航跡」です。作中の人物が復讐のために殺人を行うのですが、深夜に高級住宅地にある復讐相手の自宅に侵入し、寝入っている標的の口を開けて包丁の刃を突き立てるのです。

 

「世田谷」の事件も、当初の計画予定書はこうだったと想像しました。しかし実行犯は大幅に書き換えてしまった。

 

 

 

主犯格は漠然とですが“宮沢さん一家殺害計画”を立てていたと思われます。実行犯と遭遇するまでは自身で遂行するつもりだった。しかし千載一遇のチャンスを得て、自分の替わりに実行犯を計画にはめ込んだのです。

 

 

 

当然、犯行に使える手口を調べ上げていたと考えるべきです。先ほどの主犯格を追い詰める材料に追加として、主犯格の購入した書籍やインターネットで良く訪れているサイトを調べ上げるのです。

 

もしかして、“殺人依頼サイト”に入り浸っていたかも知れません。

 

 

 

そして、今現在も出来る事を提案します。

 

実行犯もパソコンの知識があります。「世田谷」事件に関するサイトに頻繁に訪れていそうです。警視庁・世田谷警察署のページはもとより、私が参考にさせて貰った'ASKA'さんのブログを頻繁に覗いているでしょうね。

 

私のブログを見て「的外れな事言ってる」とほくそ笑んでいるかも知れません。

 

アクセスの多いIPアドレスを調べ上げて調査するのも、警察の捜査には有益だと感じるのです。

 

 

 

g)同様な事件の再発防止のために

 

 

 

事件の2000年から干支が一回りしました。そういえば今年はオリンピックの年でしたな。当時はシドニーオリンピックで、男女柔道の活躍や女子マラソンの‘高橋尚子’さんの激走に歓喜したのでした。

 

 

 

世紀も変わり21世紀となりました。科学万能のバラ色の世紀と思われたのですが、実際の様子は大きく違っていました。2001年の「アメリカ同時多発テロ」以来、世界は混沌としたままです。2001年のテロがもし1年早かったなら「世田谷」事件も変わっていたかも知れません。

 

 

 

それは、監視カメラの存在です。日本の「地下鉄サリン事件」の経験を踏まえて、監視カメラがテロへの防止策に有効だと認知されたのです。2005年の「ロンドン爆破テロ」で監視カメラの有益さがプライバシーの保護よりも優先されると更に認識されてきたのです。

 

 

 

現在は商店街や住宅街の道路にも監視カメラが設置されるようになりました。2008年の「舞鶴女子高校生殺害事件」では犯人とおぼしき人物を明確に捕らえていました。

 

大きな公園なども、当然監視カメラの対象となります。

 

もし、監視カメラが宮沢さん宅近くに設置されていれば、犯人逮捕も迅速に行われていたのかも知れません。

 

この風潮は当分続くと考えられます。

 

 

 

同様な事件の再発防止のためには「監視社会」はやむを得ないと思います。私は更に過激な方向に突き進んでも良いとまで思っています。

 

それは、国民一人一人に'ID'カードを持たせる「国民総背番号制」に追加して、個人の指紋や'DNA'情報も登録するのです。

 

 

 

これは全ての日本国民・在留外国人が対象になります。「国民総背番号制」は「納税者番号制度」として現実味を帯びてきましたが、一人一人の'ID'に対して‘年金情報’や‘健康保険の情報’所有する‘銀行口座’の情報も紐付きで表示するのです。

 

 

 

2011年の「東日本大震災」では、津波に流されたりして損壊の激しい遺体の身元を照合するのに大変時間が掛かりました。

 

このような事態を防ぐ面でも、'DNA'情報の登録は不可欠でしょう。

 

 

 

確かに、実施するに大変なコストが掛かるのは重々承知しています。しかし、将来に対する有益な投資なのです。

 

犯罪に対する抑止効果がもっとも大きいと思いますし、税金を漏れなく徴収するのにも役立つ制度だと信じています。国家にも大きく貢献できるのです。

 

 

 

h)まとめ

 

 

 

私は冒頭で、犯人に対する怒りでこの文章を書きあげたと申しました。同時に犯人達の素顔や背景にも興味があるのです。

 

2000年から現在までどういう気持ちで過ごしてきたのか? 聞いてみたい欲求もあるのです。あと、どのくらい推理が当たっていたのか確かめてみたい。

 

 

 

私の今回の推理は、憶測から導き出された結果があり、そこから更に発展して理論を飛躍させているのです。しかし、これは空想や妄想の域なのかも知れません。実際は違っている可能性の方が多いなと思っています。

 

 

 

小さな事象を見て全体を把握してしまおうとする「こじつけ的」な発想は、私が幼少から得意として来たのでした。余分な考えに捕らわれないためか、昔から「変わっている」「あまのじゃく」だと言われ続けて来たのです。ただ、本人にしてみたら何が変わっているのか分からない。自分では極めて“論理的”に思考しているつもりなのです。

 

もしかして‘サイコパス’の発想に近いのかも知れません。オイオイどうするよ自分!

 

 

 

この事件では、警察の方々を始め多くの人々が“論理的”に犯人を追い詰めようとしました。しかし未だに逮捕されていません。

 

私の一風変わった思考法が、犯人逮捕に役立ってくれる事を願うばかりです。

 

 

 

 

 

-以上-

 

                             

2012年3月 7日 (水)

コメントありがとう

コメントありがとうございます。大変に励みになります。

記事を全て発表後、まとめて返答致しますので

しばらくお待ち下さい。

ベビールース

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 11,警察への提言

11,警察への提言

 

 

 

a)法廷対策? 情報を小出しにする警察

 

 

 

これまで私が推理してきたことは、「隠蔽されている」は言い過ぎですが……報道されていない事柄を、やや強引なフリーハンドで描いて埋めているに過ぎないのです。無駄で無益な作業なのですね。その原因は、事件の重要性に反して開示された情報量が少なすぎるからなのです。

 

 

 

何故、情報が統制されているのでしょうか?

 

 

 

一つ目としては、捜査関係者は犯人逮捕後の裁判の進行に不安を持っているのです。実行犯は犯行時未成年であった確率が高いと何度もここで書きました。

 

更に、精神鑑定の必要がある状態だったかも知れません。寧ろ、実行犯自身が犯行当時

 

「心神喪失」状態にあったとして減刑を求めて来る場合を想定している可能性があります。

 

 

 

同じく私は、何度も実行犯は頭が悪いと書いてきましたが、この人物が犯行当時に成人していた場合には軽い知的障害の可能性も考慮しなければなりません。

 

その場合も、実行犯が実際は冷酷に冷徹な判断をしている証拠の証明としての情報を隠しているのでしょう。

 

電話線の件とかね……。

 

 

 

二つ目として、実はこちらの方が重要なのです。

 

この事件はマスコミや世間からも大変に注目されています。事件の話題を出せば日本中の殆どの人が「ああ、あの事件」と、概要を理解しているでしょう。

 

 

 

つまり「自分が犯人だ」と名乗り出る「頭の中がお花畑」な人物が少なからずいたのでは無いのかと考えたのです。

 

警察に出頭して話し出せば、お茶くらいは出してもらえるでしょう。「指紋やDNA情報が違うじゃないか」と突っ込まれても「指紋は偽装、血は第三者の物」と、すっとぼけられてしまう。

 

 

 

しかし、その人物から詳しい情報を聞き正すと、警察が掴んでいる証拠と矛盾点が生じて来ます。警察が偽物であると判断する確実な証拠は‘年賀状’の件です。

 

宮沢さん宅から持ち出されていたとされる2000年分の‘年賀状’は捜査関係者が持ち出していたと、2010年末に報道がされました。

 

 

 

この報道以前に「‘年賀状’はどうした?」と警察が質問すると、大半の自称‘犯人’達は「ああ、アレは燃やしてしまって今は無い」と証言するでしょう。

 

これで、警察はこの人物が偽物であると一発で見抜けるのです。

 

又、既に収監されている人物もしくは他の事件で裁判中の人物が、収監や裁判を長引かせるためにこの事件の話題を出す場合もあったのかも知れません。この世は世知辛いですからね。刑務所や拘置所の方が居心地がよいと感じる奇特な人もいるのです。

 

 

 

マスコミ関係者に情報をネタにたかる場合もあったでしょう。この場合、お茶だけとはいかないでしょうから、飲食費を払ったり、金一封を出したケースまであるのかな?

 

マスコミ自身も警察から報道規制を掛けられているでしょうし、この場合もイミテーションを見抜く良い判断材料になるのです。

 

 

 

b)主犯格へ至る道筋

 

 

 

さて、ここからが本筋です。警察・検察は公判対策を考えるよりも先に、犯人逮捕に全力を傾けるのは当たり前の事ですね。

 

至極真っ当な意見なのです。私は、その当たり前の事が出来ていないのでもどかしく思っている一人です。「事件解決へ向けて、何とか進展して欲しい」それが、今回の文章をしたためた目的・願いでもあるからです。

 

 

 

では、道筋に向かって歩き出しましょう。

 

前回に再び登場したアイテムは“携帯電話”でした。実行犯は犯行現場に持ち込み、主犯格や自分の家族に頻繁に連絡を取っていた可能性があると推理しました。

 

重要な事案から些細なことまで、主犯格に判断を委ねていたのかも知れません。

 

 

 

これこそが唯一犯人に繋がる細い道なのです。

 

 

 

実行犯が持つ“携帯電話”の実際の所有者は誰なのでしょうか? 可能性として実行犯は未成年者で厳格な家庭の子であると、私は論じてきました。

 

そんな人物が個人で“携帯電話”を所有しているとは当時としては考えづらいのです。厳格な親が未成年者で学生の身分に“携帯電話”を買い与える確率は低いでしょう。

 

 

 

又、海外にいる人物と連絡を取る場合に通信費が障害となります。連絡の手段として実行犯側から電話を発信するケースが多いはずです。コレクトコールも考えられますが、あまりにも多いと国際通話の担当オペレータの印象に強く残ってしまう。実行犯が金銭的利益を得ると約束されていても、多額の通信費の負担には尻込みしたはずです。

 

 

 

そこで、実行犯が宮沢さん宅に持ち込んだ“携帯電話”は主犯格の持ち物だった可能性が高いと推理します。

 

2000年当時は日本国内のキャリアの“携帯電話”を海外に持って行っても使用出来なかったと記憶しています。ですから、主犯格は自分の“携帯電話”を実行犯に持たせ、海外でのホテルなどの宿泊先の電話に直通で掛けさせたのかも知れません。

 

 

 

これが、道筋です。唯一の光明です。

 

捜査関係者がリストアップした中で、事件時に海外にいた人物に注目するとは、何度もここで書いてきました。

 

その人物の“携帯電話”が、その時期に日本国内で使われたかどうか発信履歴を調べるのです。同時に、海外で頻繁に日本国内の相手と連絡を取り合っていた証拠も押さえるのです。

 

 

 

海外にいる人物の“携帯電話”が日本国内で使われているという不自然。これを橋頭堡として警察は主犯格に迫るしか道が無いでしょう。ですがこの道は確実に犯人にたどり着ける一本道なのです。

 

もしかすると実行犯は“携帯電話”で自分の家族に掛けているのかも……。怪我をした手の応急処置方法を家族に聞いたと思われるのです。

 

この辺を論理的に突いていけば、主犯格を落とせるのは確実です。

 

ただ、10年以上前の履歴が携帯電話会社に残っているのかが問題になりますが……。

 

 

 

c)実行犯の逃走経路

 

 

 

次に、逃走経路に関しても主犯格を追い詰める客観的な証拠となり得るのです。

 

警察は実行犯の事件後の足取りを追うために警察犬を使用しています。この追跡が何処で途切れたのか警察は確実に掴んでいます。

 

 

 

主犯格が宮沢さん宅の近くに住んでいる……もしくは仕事場がある可能性が高いと推理しました。もしも警察犬による追跡が途切れた場所に、犯行当時海外にいたのに日本国内で“携帯電話”を使った人物の自宅や仕事場があった場合は、この点も盾にして迫ることが出来るのです。

 

 

 

逃走経路……これが実に謎なのです。

 

 

 

侵入経路=逃走経路 なのが気になります。2階浴室の窓から侵入し、逃走したと警察は発表してますが、これは正しいでしょう。

 

しかし、新たな疑問が持ち上がります。侵入経路は納得出来るのです。そこしか鍵の掛かっていない場所は無かった。しかし、何故あんな出難い場所から逃げ出したのかと。

 

 

 

再び思考を深く潜らせます。今度は自分が侵入者の立場になって考えます。侵入者……空き巣でも何でも良いですが、私が不法侵入者なら侵入成功後に真っ先に考えるのは逃走経路です。表玄関・裏玄関の場所を第一優先で調べます。そして、外出中の家人を始め誰も入って来れないように工作をするのです。内側から鍵とドアチェーンを掛けるのは常識ですね。簡単なバリケードも作っておきましょうか。これで第三者や警察にも踏み込まれにくくなります。

 

 

 

そしておもむろに、他に逃走に適した場所を調べ上げます。外部から見えにくい窓など適していますね。最悪、2階から飛び降りる事態まで考慮し、着地地点に障害物が無い場所も選んで置きましょう。

 

 

 

しかし、実行犯はご丁寧にも侵入経路と同じ道を逆にたどって脱出しました。この時は宮沢さん宅の玄関に訪問者がいたために玄関近くからは逃走出来ません。

 

この時、実行犯は1階のみきおさんの机でパソコンを操作していました。

 

 

 

さて、自分ならどう逃げる?

 

 

 

反射的に玄関と反対方向に体が向かいます。1階の他の窓などに視線を這わせますが、適した場所は無かったと推察します。外側に格子などが付いたタイプの窓なのかも知れません。この家が、以前店舗か事務所だったと推理しましたが、そうなると1階の窓の全ては明かり取りが主目的で、かなり高い位置に存在した可能性もあります。

 

 

 

そして、2階に向かう階段を登ります。

 

恐らく実行犯は他の逃走経路など調べていなかった。そうなると階段から一番近い場所の浴室窓に向かうのが常識でしょう。ここから侵入もしてますからね。

 

すると実行犯が持ち出す物の取捨選択も重要になってくる。

 

 

 

現金・携帯電話は確実です。主犯格から指示された書類などもあったでしょう。しかもそれらは最重要の品物ですから、ズボンのポケットに突っ込むわけにはいかない。

 

居間付近に置いてあるリュックから侵入時に脱いだ衣類などの中身を取り出して、それらを入れます。

 

 

 

c)実行犯が持ち込んだ物

 

 

 

ここで問題! 「実行犯が宮沢さん宅に持ち込んだ‘私物’はどれくらいあったでしょうか?」

 

 

 

答え 「無し」

 

 

 

自分の財布でも自宅の鍵でも、身分を証明する物を犯行現場に落としてしまえばそれは致命的ですね。犯行現場の遺留品で思い出すのが、既出の「坂本弁護士一家殺害事件」です。「オウム」の拉致実行犯は現場にバッジ「プルシャ」を落としていました。

 

 

 

「オウム」のバッジであったために色々と憶測を呼びました。「坂本弁護士」の自作自演まで叫ばれていたのですが、漫画家の「小林よしのり」さんの著作中での推理では拉致実行犯の信者のバッチが犯行中もみ合ったため落としてしまったのではないかと。

 

しかもバッジが円形の為、思ったよりも転がってしまい信者達は探したが発見できなかったのです。

 

 

 

自分でも気がつかないうちに落としてしまう可能性は高いですね。身分を特定出来るような物を持ち込むのは非常にリスキーなのです。

 

しかし、近くに安全なアジトがあるのなら全ての私物をそこに置いて、犯行現場に赴けば良いだけなのです。

 

 

 

これに関しては実行犯は徹底していました。遺留品のジャンパー・ヒップバックのポケットからは実行犯の身分を特定出来る私物は発見されていないのです。

 

これは主犯格の入れ知恵もあったのでしょうね。アジトでは犯行の予行練習でもしたのかも知れません。身元確認に繋がる危険な物は極力排除する方向で。

 

 

 

さて、侵入経路=逃走経路が謎だと書きましたが、私はこの推理にたどり着く前は、侵入時に実行犯は自分の私物……リュックに入っていた物を浴室窓下の地面に置いていたのではないかと考えていたのです。

 

 

 

そうすると侵入経路=逃走経路は理解出来ます。侵入時に置いてきた物を逃走時に回収する。しかし、近辺にアジトがあると仮定すると矛盾が生じます。また、自分の大切な品を地面に直置きする行為も躊躇われます。

 

しかし「何かを回収して逃走したのではないか?」との考えは変わりません。

 

 

 

そこで、とある思考に行き当たる。

 

「実行犯はスケートボードに乗って宮沢さん宅を訪れ、スケートボードに乗って逃走もした!」

 

そんなイメージが脳内で明確に浮かんだのです。わぉ! 超能力探偵じゃん! ……失礼。

 

そう、スケボーを浴室窓の下……恐らく公園との境界のフェンスにでも立てかけていたのでしょうか? フェンスに登るときの足場にもなりますし、放置したスケボーを万が一見られても、置き忘れてある物だと思い、誰の気にも留められないのです。

 

 

 

犯行の行われた夜、主犯格の自宅もしくは仕事場を出た実行犯は、何食わぬ表情のままスケートボードを滑らせて宮沢さん宅へと向かったのです。

 

不遜かつ不謹慎ですが、あり得ない事も無い想像だと自信を持っています。実行犯は愛用するスケボーで犯行現場に赴いたのです。気持ちとしては若干リラックス出来たのではないのでしょうか?

 

これはハンカチに付いていた‘香水’にも言えます。身近な人間の愛用する香水を自分の衣服や体ではなくハンカチに染みこませ、その匂いを嗅いで気持ちを落ち着かせる。

 

 

 

こう推理すると、実行犯はプレッシャーに弱いタイプかも知れません。まぁ殺人体験など滅多に出来ることではありませんが。

 

否、この場合はプレッシャーに弱いと言うよりも、その対処方法をよくわきまえていると言った方が正しいでしょう。

 

むしろプレッシャーの掛かる場数を多く踏んでいるタイプの人間です。スポーツの選手かも知れませんね。プレッシャーを意識的にコントロール出来るのです。

 

 

 

こうなると実行犯の周囲に居る人間達も、怪しい怪しいとは思いながらも、明朗快活なスポーツマンが犯罪など犯すわけがないと思い込んでいるのです。

 

すると、発見された海外の砂が重要になりますね。スポーツの選手として海外に派遣されていた過去があるのかも知れません。砂漠の砂……その線からのみ実行犯に迫れそうです。

 

2012年3月 6日 (火)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 10,現在の主犯格(依頼主)・実行犯はどうしているのか?

10,現在の主犯格(依頼主)・実行犯はどうしているのか?

 

 

 

a)主犯格の現在

 

 

 

前回は、主犯格の背景について推理しました。あくまでも可能性の一つとしてですが、主犯格が宮沢さん達家族と大きく関わっていたかも知れないのです。

 

過去の一家皆殺し事件の例からも、極めて関係性が高い間柄だと推察しました。

 

家族がらみの関係性があり、両親だけを殺すには忍びないと、子供達まで道連れに選んだのでしょう。

 

 

 

主犯格はこの事件後に得られた利益は、積年の恨みを晴らすことだけだったのでしょう。「最大の利益享受者を疑え!」は推理のセオリーですから、主犯格が得た金銭的利益が微々たる額なので、捜査からも外されやすくなる。

 

 

 

前回までに主犯格は、鉄壁のアリバイがあり、身近な人間に発見された指紋の持ち主がおらず、比較的社会的地位が高い職業に従事しているかもしれないと推理してきました。

 

これに、得られる金銭的利益が少ないが加わるとなると、微塵も疑われもしなかったのかも知れません。

 

週刊誌などでは、実行犯のみを特定したかのような怪しげな報道も多いです。しかし、どれも黒幕の存在などには言及せず、切り込み不足の印象を受けました。

 

 

 

一家殺害事件の黒幕……これで思い出すのは、2003年の「福岡一家4人殺害事件」です。前述の一家皆殺しには加えていなかったのですが、これは例外だと思ったからです。

 

中国人留学生3名による強盗殺人事件で、家族全員の遺体を車に乗せて海中に遺棄していました。事件の性質が違うと感じ前述事件群にカテゴライズするのが憚れて、あえて外したのです。

 

 

 

この事件は週刊誌報道で黒幕の存在が報道されていました。一家に掛けられていた保険金の授受に対して疑惑が持たれたのです。

 

この情報の出所は何処でしょう? もちろん被害者家族が訴え出たのでしょうが、この裏には保険会社があるのではないかと想像します。

 

 

 

事件の捜査には警察があたりますが、巨額の保険金の支払いが絡めば保険会社も独自に調査を始めます。少しでも疑惑の余地があれば保険会社も精査を行うのですが、警察の捜査結果と違ってくると厄介な事になる。

 

「福岡」の事件で、マスコミにリークしたのはこの方面の可能性が高い。警察の出した結果に納得せず一石を投じる事が目的でしょうね。

 

 

 

では、「世田谷」の事件ではどうでしょうか?

 

 

 

宮沢さん一家に掛けられていた生命保険の金額は妥当な物と想像します。少しでも怪しいと保険会社が感じたなら報道されていても不思議では無いですね。

 

むしろ‘消費者団体信用生命保険’の方が問題となってくる。みきおさんが事業資金にお金を借りていたとすれば銀行だけでなく消費者金融からも借りていたとの想像は難くない。

 

 

 

これは借り主が死亡したことで、返済が困難になった場合の‘保険’として金融会社が掛ける生命保険なのですが……はて、この保険金は何処に支払われたのでしょうか?

 

この件も、事件の背景を複雑にしてしまうのです。

 

意外とこの金融機関の関係者が主犯格と繋がっている可能性もあるのです。多重の債務に保証人としても関わっていたら、その人物を主犯格として断定してもよいのです。

 

 

 

主犯格は今も現場近くに住んでいるのでしょうか? 仕事場を構えているのでしょうか? 殺人事件に対する時効が撤廃されて久しくなります。主犯格は今も怯えて暮らしているのでしょう。事件そのものが犯人達に対して幸運に転んでいましたが、そろそろその命運も尽きるのではないでしょうか。

 

 

 

b)実行犯の現在

 

 

 

実行犯は実情が変わってきそうです。繰り返し強調しますが、事件後に何の痕跡も出していないのです。日本国内で何かの犯罪を犯してしまえば、直ぐに捜査線上に浮上してきます。

 

つまり、現在も実行犯は犯罪を犯さずとも立派に暮らしていける環境にあるのです。

 

 

 

犯行当時は未成年だった可能性が高いと推理してきました。その時は本人が自由に出来る金額も少なかったと思います。ですから現場から現金を奪ったのです。その上、家庭の躾けも厳格であると想像されます。

 

本人に必要な物は、申告があれば買い与える程度だったのでしょう。

 

 

 

実行犯の趣味をスケートボードと特定しました。そうなると多少は金額の張る趣味かと思います。本気で進路と考えれば出費もかさむでしょう。大会の出場とか狙えばね。

 

しかし、スケボーの線で警察が捜査しても指紋と合致する人物に行き当たらなかった。これは何を意味するのでしょうか。

 

 

 

私も、とある趣味に没頭していた時期がありました。この趣味では特に連絡を取り合わずとも、特定の時間に特定の場所に向かうと「同好の士」に出会えたものでした。

 

参加した多くの人物は、顔やニックネームは知っていても本名などバックグラウンドを知らない場合が多かったのです。

 

 

 

表面上はにこやかに付き合いますが、根っこの部分では信用していないというか……。あえて本名や自宅住所を教えあったりしないのです。

 

もちろん、とても仲良くなり友人と呼べる関係になれば、お互いの家に行ったり年賀状で挨拶を交わす間柄にもなったのですが、多くはその場限りの関係性なのです。

 

 

 

実行犯とその周辺も関係はそんな感じだと思います。又は、怪しく受ける印象は皆無かと。普段は明朗快活で人気者のタイプかと思います。

 

運動神経も良く、周囲を引っ張っていくリーダータイプだったかも知れません。

 

報道で良くある「犯罪を起こすタイプに見えなかった」と、合った人間が全員そう答えるのでしょう。

 

 

 

趣味が‘スケートボード’と書きましたが、実はメイングランドは‘スノーボード’なのかも知れません。雪のない季節に‘スケートボード’で特訓するのです。そうすると、単なる‘スケボー’愛好者だけを追っていても突き止められる事など無いのです。

 

両方で成功しているのが「ショーン・ホワイト」という人物です。彼の愛用していた靴や香水が実行犯と一致すれば、彼の熱狂的なファンかも知れませんネ。

 

‘スノーボード’ならオリンピック種目に有りますし、オリンピック競技者を目指すのなら、普段からの厳格な生活が義務づけられます。

 

 

 

厳格な生活……犯人が軍隊経験者であるかとの噂がありましたが、実行犯の家族に現役もしくは退役した軍人が居ても不思議ではありません。

 

手の治療に生理用品や避妊具を使用したとの一部の報道があったのですが、この知識を本人が有していたのではなく、後付けの可能性が高いのです。

 

 

 

実行犯が“携帯電話”を所持して宮沢さん宅に侵入したと、以前推察したのですが、もしかしたらこの人物、家族に手の治療法を電話で尋ねたのかも知れない。家族は自分の知識を素直に伝える。

 

“携帯電話”を派手に利用した。これが犯人逮捕に繋がる細い糸なのかも。

 

 

 

そして、手の治療です。止血は外から得た知恵で自身で行えましたが、医療機関で縫合するなどしないと傷は消えず、障害などが残る可能性が高い。

 

しかし、身内に軍隊関係者が居た場合、日本国内の医療機関を利用せずとも傷の縫合が行えるのです。

 

 

 

警察も手の治療の件から捜査をしたのかも知れませんが、実行犯自身で自己完結してしまい、このルートからも犯人に行き当たらないのです。

 

家族が簡単に傷を縫い合わせる技術を持っていたかも知れません。ベトナム戦争・湾岸戦争……どれかは知りませんが、刃物による切り傷などは日常茶飯事ですからね。

 

 

 

では、実行犯は現在どうしているのでしょうか?

 

 

 

当然、家族は事件について勘付いていると思います。軽い軟禁状態の立場かも知れません。もしくは海外で生活している。死んでいる可能性も‘ゼロ’では無い。

 

実行犯ルートから犯人達を逮捕するのは難しいかも知れません。あくまでも本丸は主犯格で、理路整然と挑めばあっさり陥落する可能性が高い。

 

2012年3月 5日 (月)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 9,過去の一家皆殺し事件から導き出される犯人像

9,過去の一家皆殺し事件から導き出される犯人像

 

 

 

a)殺意の共有

 

 

 

ここで、一つの疑問です。主犯格と実行犯が宮沢さん達への強い殺意で結びついたと仮定しましたが、短期間でそこまでの信頼関係を築き上げるのは不可能に近いと感じたのです。

 

主犯格は実行犯と何かしらの共通点があり、共有出来る感情があった。

 

 

 

これが、この事件での噂で必ずあがる民族上・宗教上のどちらかの共通点があったのかも知れません。あるいは二つ共に共通している。

 

 

 

全くの赤の他人でも、同郷であり同じ趣味など、共通点が複数ある場合には打ち解けやすいでしょう。主犯格と実行犯はそんな関係性だったのかも知れません。

 

ある意味“マフィア”的な考え方です。血の盟約……そんな誓いがあったのかも知れません。

 

 

 

二人は大急ぎで準備に取りかかります。

 

 

 

むしろ、物理的準備は主犯格が全て行ったと推理します。新たに用意したのは凶器ぐらいでしょうか。

 

そして主犯格はアリバイ作りの為に旅行のチケットや宿泊先の手配をします。かなり無茶な予定だったのかも知れません。そこに犯人達逮捕の手がかりがある。

 

 

 

実行犯は、既に身に付けている衣服のまま犯行に当たらせます。リュックなどは元々スケボーを移動中に収納しておくための必要なアイテムかも知れません。

 

そして、犯行後は着用した衣服などを処分して、新しい衣類を買い与えるつもりだったのかも知れない。

 

そうすると、実行犯が遺留品の衣服に執着していなかったことにも頷けます。いつかは捨てるはずの品ですから被害者宅に置き去りにしても苦にならない。

 

実行犯が買えないような、あこがれのブランド品の衣服を買い与える約束をしたのかも知れません。まあ、スケートボードが趣味の若者が喜んで飛びつきそうなスポーツブランドでしょう。

 

 

 

そしてこれからが肝心な点です。

 

 

 

それらの犯行のために、主犯格は実行犯に自宅なり仕事場の場所を提供したのでしょう。いや、実行犯を実家に帰らせての心変わりを恐れたのかも知れません。

 

宮沢さん宅の直ぐ近くに実行犯が大規模なテリトリーを築いていた。警察も盲点だと思いますよ。

 

 

 

b)見えない目撃情報

 

 

 

事件現場の直ぐ近くに実行犯のアジトがある。この仮説も私なりに自信を持っています。なぜならば、報道される実行犯の目撃情報が少なすぎるのです。犯行以前の目撃情報は多少報道されましたが、犯行後、特に逃走中の実行犯の目撃情報の報道は皆無です。

 

 

 

もちろん有力な目撃情報は警察が隠しているのかも知れません。そして、広く目撃情報を募集する。余計な先入観を持った情報を排除するためです。

 

それにしても目撃情報が少ないのです。

 

 

 

的外れな目撃情報で思いつく事件は2008年の「東金市女児殺害事件」です。数々の目撃情報が報道されていましたが、直接犯人逮捕に繋がったのは女児を抱えた犯人の目撃情報でした。犯人に知的障害があったがために逮捕までに時間が掛かったわけですが、その間に多種多様の目撃情報が報道されました。

 

怪しい車とかね……。犯人は車など利用していないのです。

 

 

 

怪しい車……。更に思いつくのは1997年の「神戸連続児童殺傷事件」いわゆる「酒鬼薔薇事件」です。

 

学校の校門に被害者の遺体の一部が遺棄されて、センセーショナルな展開を見せたこの事件。この時も不審な車の目撃情報が多数報道されましたが、犯人は中学生でした……運転免許など持っているワケは無いのです。

 

「世田谷」の事件でも犯人が忽然と姿を消してしまい車の使用を疑われていました。不審車両の目撃情報の報道もあったように記憶しています。

 

 

 

確かに不可解なのです。この事件で実行犯は宮沢さん宅から午前10時過ぎ頃に逃走を図りました。

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 移転のため家屋数が減っているとはいえ20001231日は日曜日です。年末の押し迫った時期で冬期といえども隣の公園には、多少なり人が居たはずです。

 

また、公園に続く道々などにも人々が繰り出していてもおかしくない時間帯です。殆どの人は正月休みに突入しているでしょうから、休日の公園周辺に多数の人が居ても不思議では無いのです。

 

 

 

逃走時、実行犯はみきおさんのトレーナーを着用していました。かなり目立つ模様の服装です。しかし、犯人の目撃情報の報道はありません。有力な情報を警察が口止めしている可能性が高いですが、少しも漏れ聞こえて来ないのです。

 

やはり車による逃走も疑われましたが、実行犯の年齢的にも、又、服装的からも車を用意している確率は低いのです。

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犯人の服装から、ジャンパー・手袋・マフラー・帽子での防寒体制を見るに、自転車や原付バイクが想像出来ます。

 

しかし、バイクならばヘルメットを被るので帽子は必要ない。年齢的にはバイクの免許を持っていても不思議では無いが、外国籍であれば難しいでしょうし、実行犯の頭はあまり宜しくないと推察しているので免許は持っていないでしょう。

 

 

 

c)実行犯は何処から来て、何処に消えたか?

 

 

 

では、実行犯は自分の家から自転車で来て、犯行後自転車で舞い戻ったのでしょうか? 夜遅い時間帯に自転車で彷徨けば必ず誰かの目に付きます。

 

年末警戒中で警邏中の警官には特に注目されるはずです。何しろ実行犯の風体は大柄でジャンパーや帽子で完全武装している。そんな姿は怪しさ満点です。

 

 

 

移動途中に、一度でも職務質問を受けた場合は一発でアウトでしょう。特に自転車では、盗難車や飲酒運転が絡んできますから、より注目される。

 

職務質問されてヒップバックの中身を見せろと言われたら、その場で逮捕です。すると犯行は行われなかった可能性が高くなるのです。

 

 

 

結論はどうなのか? どうなるのか?

 

 

 

私は、当初からこの事件は実行犯と主犯格の二人以上が関わって居ると述べていました。しかし推理を進めるに連れて、主犯格など存在せず実行犯一人きりの犯行の可能性が見えて来たのです。いやはや五里霧中の状態です。

 

 

 

スケボーの一件で宮沢さんと揉めた実行犯は、大金を所有しているとのデマを更に聞きつけ、宮沢さん家族の殺害と大金を奪うことを決意し実行した……。

 

当初私は、今回とは違った別の結論に行き当たったのです。

 

 

 

しかし、忽然と姿を消した犯人はその後も少しの足跡も残していません。計画の修正の出来ない頭の悪い実行犯。そんな人間が事件後に尻尾も出さずに暮らしていけるわけなどありません。

 

家族や友人の協力があれば可能でしょうが、何らかの事件を起こしてしまえば直ぐに逮捕されてしまう。

 

 

 

やはり、難解な方程式を解くためには主犯格という人間の存在は不可欠なのです。

 

つまり、実行犯は主犯格の自宅もしくは仕事場をアジトとして犯行を行った。そしてその場所は宮沢さん宅の近辺であった。

 

 

 

d)強い怨恨の謎

 

 

 

ここでは過去に起こった一家殺害事件を振り返ります。人間の行動は過去も現在もそして未来も大差無いと私は考えます。過去の同様な事件を追って、事件の背景を論じたいと思います。

 

 

 

日本で起こった一家殺害事件。第二次大戦後のみを追っていきます。

 

 

 

昭和2012月 寝屋川・工場主一家殺人事件

 

 

 

昭和2101月 和歌山・一家8人殺害事件

 

 

 

昭和2103月 歌舞伎俳優・片岡仁左衛門一家殺害事件

 

 

 

昭和2104月 福岡・雑貨商一家6人殺人事件

 

 

 

昭和2105月 日光中宮祠事件

 

 

 

昭和2112月 奈良手拭村強殺事件

 

 

 

昭和2202月 静岡・5人殺害事件

 

 

 

昭和2311月 幸浦事件(紅林警部補・捏造事件)

 

 

 

昭和2406月 福島県一家4人殺害事件

 

 

 

昭和2408月 小田原・一家5人殺害事件

 

 

 

昭和2410月 南穂高村・一家4人殺害事件

 

 

 

昭和2504月 拓銀・支店長一家6人惨殺事件

 

 

 

昭和2602月 中華・八宝亭一家殺人事件

 

 

 

昭和2607月 農場管理人夫婦惨殺事件

 

 

 

昭和2712月 兄弟、一家4人殺害事件

 

 

 

昭和2803月 栃木・雑貨商一家四人殺し

 

 

 

昭和2809月 大阪一家4人殺害事件

 

 

 

昭和3212月 京都一家4人殺害事件

 

 

 

昭和3308月 西宮市一家3人殺害事件

 

 

 

昭和3403月 岩槻・家族7人殺人事件

 

 

 

昭和3406月 真狩村・一家6人殺害事件

 

 

 

昭和3910月 厚木・建築業一家4人殺人事件

 

 

 

昭和4508月 戸田・異常性欲男殺人事件

 

 

 

昭和4902月 上野・消火器商一家5人殺害事件

 

 

 

昭和4908月 釧路薬局一家殺人事件

 

 

 

昭和5004月 姫路・専務一家殺害事件

 

 

 

昭和5106月 内妻一家4人殺人事件

 

 

 

昭和5407月 平取町・猟銃一家殺人事件

 

 

 

昭和5705月 藤沢母娘他5人殺害事件

 

 

 

昭和5802月 昭和石油・取締役一家3人殺害事件

 

 

 

昭和5806月 練馬一家惨殺事件

 

 

 

平成0403月 市川・一家4人殺害事件

 

 

 

平成1208月 大分・一家6人殺傷事件

 

 

 

平成1212月 世田谷・一家四人殺人事件

 

 

 

注 文末に別表有り

 

 

 

終戦後間もない時期の事件は単純な金目的の犯行が多いのですが、もう一方で被害者に近い人間の怨恨による犯行が目立ちます。多くは、同居はしていたが関係性は他人の場合ですね。

 

一家殺害事件……最近では少なくなりました。日本では特に少ないと思います。一族を根絶やしにするような行為は、日本では特に忌み嫌われている。

 

オカルト的に言えば‘祟り’が怖いのですよ。非科学的な意見かも知れませんが、それでも子供を含めた一家を皆殺しにする行為は禁則的でした。

 

 

 

罪もない幼子まで手に掛けるのは、余程の憎悪か金銭的旨味の為だけでしょう。リスクが大きすぎるのです。捕まれば極刑は免れない。

 

ある種、近親憎悪的でしょうか? 身近で有る分、憎しみは家族全員に波及するのです。

 

前述で、主犯格と宮沢さん家族との関係性に触れました。希薄な可能性があると書きましたが、前言を撤回します。

 

濃密な関係性があったが故に、一家皆殺しという極端な行動に移行したのだと推察します。

 

 

 

e)主犯格の背景

 

 

 

ここで少し見方を変えてみます。これも私が良く取る方法なのですが、考えに詰まったとき少し放置して眺める心持ちを変えてみるのです。

 

後は、些末な問題を一旦置き去りにしてみます。小さな可能性に捕らわれて先に進めない場合は、大胆な思考法で切り込むのです。

 

 

 

これは2008年の「江東区マンション女性バラバラ殺人事件」での犯人の所在で痛感させられました。厳重に監視されているマンション内で女性が姿を消した。いわゆる「神隠し」事件です。

 

 

 

監視カメラの映像から、女性が自分で出たとも、運び出されたかの両方の可能性が否定されました。カメラには当然死角があるのですが、それを全て把握している人間など皆無である。

 

つまり、女性はマンションから出ていなく……当然犯人もマンション内部の人間である……。少し考えれば納得出来る内容です。

 

難しい思考には捕らわれずに、簡単な方向で紐解いて行くのが、この場合正しいのでしょう。

 

 

 

さて、「世田谷」の事件では凄惨な現場となった宮沢家が現在も残されているのです。少々古い写真ですがGoogleマップの航空写真で確認出来ます。公園の近くに今もひっそりと建っていて、近くにはパトカーが止まっています。

 

同じくGoogleストリートビューではポリスBOXも確認出来ます。36524時間警察による警備が行われているのです。

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過去、凄惨な事件現場は事件の解決の有無に関わらず、早期に解体されてきました。「世田谷」と同じく未解決事件の1995年「八王子スーパー強盗殺人事件」の現場のスーパーは1998年に取り壊されて今は影も形もありません。

 

事件現場もまた忌み嫌われる場所なのですが、宮沢家は綿密な現場検証は行われているので解体されていても不思議では無いのです。

 

 

 

これが何を意味するのか?

 

 

 

この家自体が重要な鍵なのですよ。

 

公園の拡張計画もストップされたのか宮沢さんのお宅の周辺は手つかずのままです。何とも解せないのです。うーむ……。

 

 

 

宮沢家についてもう一度切り込みます。この家は新築ではなく、元は一つの家を改築し二世帯住宅にしたのでした。

 

みきおさんの義母の住む方で学習塾が営まれていたのですが、その場合かなりのスペースが必要となりますね。

 

以前はみきおさん側のお宅で塾を営んでいたそうですが、1階のスペースでは手狭となり隣家に移転した。みきおさんが自宅で仕事を始めたのも同時期でしょう。

 

 

 

さて宮沢さんが引っ越してくる前は、この家は一階部分が店舗もしくは事務所だったのかも知れません。これで大きなスペースが説明できますね。店舗兼住宅・事務所兼住宅ってヤツです。

 

住宅街での奥まった場所ですから、不特定多数の飛び込み客を当てにするよりは、この場所を目的とする客を相手に商売していたんだと思います。

 

 

 

私が思いつくのは「士業」の仕事です。‘士’の付く専門職ですね。代表的なのは「弁護士」「税理士」「公認会計士」「行政書士」「建築士」などでしょうか。

 

いずれも社会的地位の高い仕事ですよね。

 

宮沢家の以前のオーナーはそんな可能性が高い。主犯格もそのオーナーと関わり合いが深いのかも知れません。

 

 

 

さて、住宅の権利の委譲はすんなりと行われたのでしょうか? 

 

前オーナー近辺への支払いは完了していない可能性がある。通常は金融機関なり不動産会社が間に入り、前オーナー関係者に全額支払いされてから宮沢さんは金融機関へと返済すればよいのです。

 

 

 

しかし、前オーナー関係者と宮沢さんが顔見知りで返済が直接行われていると事情が変わってきます。

 

移転に伴う費用は誰に支払われるのか? 宮沢さんが存命ならば移転費用から返済されていた筈です。

 

実は宮沢さんは、自分の仕事の費用のため自宅を抵当にして金融機関から別口でお金を借りていたのかも知れません。これが、家の権利関係を複雑にする。

 

 

 

家が何故今も残されているのか?

 

 

 

その謎の答えは、公園拡張計画が凍結された所にある。凍結された理由は「移転に伴う費用の支払先が決定していない」からでしょう。その為、家は取り壊されずに今現在も残っているのです。

 

役所などは冷淡な場所です。事件現場だからといって計画を取りやめになどしないのです。むしろ近隣の人々は事件の痕跡を消してもらって真っさらな公園に作り替えて欲しいと願っているのでしょう。

 

 

 

私は以前は、家自体が重要な事件の証拠物件として残されていると思っていました。新しい捜査方法・科学的分析の為に残されているのだと。

 

実情は違っていそうです。支払われるはずだった移転費用の分配を巡って、争われている可能性が垣間見えるのです。

 

 

 

公園の拡張が企業の事業活動ならば話は別です。事業がストップしてしまえば莫大な損害を被ってしまう。しかし地方自治体ならば、計画を塩漬けにしたまま時間が過ぎるのを待てば良いことなのです。

 

 

 

宮沢さんに支払われる筈だったお金や保険金諸々の取り分を巡って、複雑な思惑が絡み合っているのだと思います。時間の経過と共に関係者も鬼籍に入るでしょうし、その後ゆっくりと拡張計画を再開すれば良いのです。その頃は事件そのものが風化していることでしょう。

別表

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2012年3月 4日 (日)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 8,怨恨? 金銭目的? 動機の謎 02

8,怨恨? 金銭目的? 動機の謎02

 

 

 

d)実行犯と宮沢さんとの関係性

 

 

 

では、実行犯の動機は何なのでしょうか? 主犯格に金銭でスカウトされたと以前書きましたが。詳しく推理すると実情は変わって来そうです。

 

 

 

ここで新たな謎が生まれます。主犯格は、何時・何処で、どうやって実行犯をスカウトしたのでしょうか?

 

 

 

「そこの君! 殺したい人間がいるから代わりに実行してよ。お金あげるからさ……」こんなに簡単に上手くいくわけがありません。当たり前ですね。何故ならば、このスカウトは極めて確率の低い偶然に支配されていたのです。

 

お金のためとはいえ、全くの初対面の相手を殺せるでしょうか? 金額にもよりますが、普通の人間では無理な話です。

 

 

 

全ては怨恨に帰結します。

 

 

 

私は、事件以前に実行犯と宮沢さんは揉めたことがあるのではないかと推理します。

 

昨年末に報道された内容に、被害者宅のスリッパから実行犯のDNAが発見されたとありました。他の推理サイトや掲示板などでは、犯人が犯行後に一旦スリッパに履き替えていたのでは無いかと推察していたのです。

 

 

 

ここでは報道の意味を考えます。わざわざ報道されたことからもDNAの発見されたスリッパは犯行現場で脱ぎ散らかした物ではなく、来客用として下駄箱にしまわれていた……もしくはスリッパ立てにあった物だと私は推理します。

 

 

 

宮沢さんは自宅で仕事を営んでいたので、来客用のスリッパは当然用意してあるはずです。玄関に専用の棚があったのかも知れませんね。

 

事件当日に使われた気配のないスリッパから実行犯のDNAが発見される……。DNAがどの物質から発見されたのかは詳しい報道はされていません。

 

汗なのか、皮膚・爪の一部なのか……それとも体毛か……。何にせよ素足でスリッパを履かないことには発見されにくいでしょう。

 

何かしらにせよ、他人の家に素足で上がり込む人間は年齢の若い人物なのでしょう。これも又、推察される犯人像と合致します。

 

 

 

では、どうやって宮沢さん宅に上がり込む事態になったのか?

 

 

 

事件当日とさほど離れていない時期だと思います。数日前か長くても1週間ぐらいです。そう、冬の時期に素足に靴を履いている人物……いや、素足にならざるを得ない事態になった人物なのです。

 

 

 

ここで、犯行現場の遺留品から発見された物質について、やや強引に解釈したいと思います。

 

 

 

・ジャンパーから見つかった物質

 

 

 

 ア)ポケットからは三浦半島(横須賀市)の砂

 

 )ヒメザクロ(観賞用植物)またはケヤキの花粉

 

 )枯れ葉

 

 )飼育用の飼料を食べていたとみられる鳥の糞

 

 

 

・トレーナーから見つかった物質

 

 

 

)赤色系の蛍光剤

 

 

 

・ヒップバック内から見つかった物質

 

 

 

 カ)カリフォルニア州の砂

 

 )三浦半島の砂

 

 )微小なガラス球

 

 )赤色系の蛍光剤

 

 

 

共通するのは砂と蛍光剤です。

 

 

 

先ずは、砂について考えます。砂が風などでジャンパーやヒップバックに入り込むと考えるよりは、砂の付いた品物をジャンパーのポケットやヒップバックに入れたという方が正しいかと思います。

 

 

 

発見された砂粒も恐らくは、数粒程度……詳しい分析はスプリングエイトなどを使って原子レベルで行われたのでしょう。

 

多くの場所で語られていますが、公園でスケートボードをしていた若者が犯人像にやはり合致するのです。

 

 

 

スケートボード……。砂が付くとすればローラーですよね。壊れたり、すり減ったローラーは新品に交換するでしょう。古いローラーはポケットやヒップバックに入れる。

 

その他の花粉・枯れ葉・鳥の糞は地面に落ちていた状態の物がローラーに付着していたのかも知れません。枯れ葉・鳥の糞は全体でどれだけの量が発見されたのかが分からないので、このような結論です。枯れ葉が葉っぱ一枚や鳥の糞が大きく一個の状態ならば話は別ですが……。

 

 

 

さて、スケートボードを趣味にしている人間は若者ですよね。そして彼らはかなり無茶な滑りをする。

 

海外のスケボーのビデオを見るとかなり無謀な滑りをしています。度胸試し気味の焼けクソな滑りを見せている。金属製の手すりの上を無理矢理滑ったりしています。

 

 

 

公園にはそれに適した物体がある。階段の手すりや遊具などです。これらで無理に滑ろうとするとかなり大きな音を立てるでしょう。

 

こういった経緯もあり、公園そばのロケーションである宮沢家ではスケボー愛好家を日頃疎ましく迷惑に思っていたのかも知れない。

 

 

 

そして無茶な滑りをするとスケボーの部品は壊れてしまうでしょう。簡単な修理道具は持っているでしょうが、軸が曲がるなどの壊れ方をしてしまうと修理には大がかりな工具が必要となる。

 

 

 

e)赤色系の蛍光剤の謎

 

 

 

ここで蛍光剤が登場するのです。

 

 

 

そもそも蛍光剤はどういった経緯で発見されたのでしょうか? 警察の鑑識は当然宮沢さん宅の室内だけでなく、家の周囲も綿密に調査したはずです。

 

血液の反応を見逃さないルミノール反応検査。これは検査液を振りかけて微量の血液が反応し、ブラックライト(紫外線)を当てると蛍光色に発光するのです。

 

 

 

鑑識の捜査で偶然に発見された蛍光剤物質。長らく物質の特定が出来なかったのかも知れませんが科学技術の発達でそれが可能になった。

 

蛍光剤が発見されたのはトレーナー・ヒップバッグと宮沢さん宅のガレージの工具箱、そして室内の棚の中からです。

 

 

 

ここからが、私の大胆な仮説です。

 

 

 

蛍光剤で真っ先に思い浮かんだのが、私の場合は防犯用のカラーボールでした。金融機関・コンビニなどに置いてあり、逃走する強盗犯に投げつけて追跡を容易にする‘アレ’です。

 

実行犯は、スケボーを壊してしまい修理用の工具を宮沢さん宅のガレージで物色していた。それを発見したみきおさん、もしくは夫人がカラーボールを実行犯に向けて投げつけたのではないでしょうか。

 

 

 

カラーボールは犯人の足下に向けて投げるのが常道です。しかし、素人の初めての行為だったと思うに、体の中心部に当てるのが精一杯だったでしょう。

 

その為、蛍光剤はトレーナーとヒップバッグに付着した。当然ズボン・靴下にも付着したと思います。

 

 

 

では、何故宮沢さんはカラーボールを用意していたのでしょうか? とあるサイトでは宮沢さん宅を「要塞」と呼んでいましたが、これは些か大げさすぎます。‘要塞化’するほどの危険を感じていたならば警備会社と契約していてもおかしくありませんし、浴室の窓の鍵が開いていた理由が解せないのです。

 

そもそも‘要塞化’していたのなら、こんな事件など起こるはずが無い! 鉄壁の守りで、何人の侵入をも許さないでしょう。

 

しかし、防犯ライトを設置していることからも防犯意識が高かったのは確かです。何の為の防犯か……。

 

 

 

これはひとえに、塾の生徒達の為では無いでしょうか。他人のお子さんを大勢預かっているのですから、場合によっては自分の子供達よりも安全を優先しなければならないのです。

 

公園の直ぐ近くのため、不特定多数の人間が出入りしています。宮沢さんは不審者への用心は怠りなかったと考えられます。

 

その為、防犯用のカラーボールを用意していても不思議ではないですね。

 

 

 

f)時限的怨恨

 

 

 

カラーボールをぶつけられた実行犯はどう思ったのでしょうか? スケボーの修理のために入り込んだところを泥棒扱いです。まあ、敷地内に勝手に踏み入っている立場なので不法侵入です。ですから宮沢さんの判断は正しいと言える。

 

 

 

この時実行犯は激怒し、宮沢さんと激しく言い合いになる。警察に届ける・届けないのレベルにまで達していたと思います。

 

ここで、極めて確率の低い偶然が作用します。

 

 

 

この場面に主犯格が居合わせた。

 

 

 

もしかすると、主犯格は宮沢さん宅の近所に住んでいる……もしくは仕事場が近辺にあったのかも知れません。騒ぎを聞きつけて駆け付ける。仲裁に入ったのかも知れません。

 

カラーボールで衣服などが汚れた実行犯に、汚れを落とす場所を提供したのも主犯格かも知れません。そして、靴下を履いていた場合は汚れてしまい、洗うために脱がして素足になっていた。

 

 

 

意外かと思われるかも知れませんが、カラーボールに使用されているインクは‘水溶性’なのです。汚れは容易に水で洗い流せます。幾ら犯人追跡の為とはいえ、何年もインクが残ってしまっては不都合ですよね。

 

又、トレーナー・ヒップバック・工具箱・棚から微量だけ見つかった要因は、殆どが洗い流されてしまった痕跡なのでしょう。

 

 

 

話を戻しましょう。汚れを落とした後、実行犯は宮沢さん宅に上がって表面上の詫びを入れる。その時も、主犯格は宮沢さんと実行犯との間に入って調停役を務めたのかと推理します。夫人も同席していたと考えます。ですから実行犯と夫人に面識があった。

 

その時は、立会人の主犯格の尽力もあり、双方が矛を収めて問題は解決したかと思われました。

 

 

 

主犯格は、自宅もしくは仕事場に招き入れて慰めます。洗った靴下も乾いた頃合いでしょう。その時実行犯はつぶやいた。

 

 

 

「あいつらを殺してやる!」

 

 

 

激しい怒りだったと想像します。それを聞き逃さなかった主犯格は、自身が漠然と描いていた‘宮沢さん一家殺害計画’を打ち明け仲間に誘います。

 

“鉄は熱いうちに打て”ではありませんが、実行犯の気持ちが変わらないうちに、主犯格は計画の詳細を練っていき実行犯に承諾させたのかも知れません。

 

実行犯は“熱しやすく冷めやすい”性格なのかも知れません。そこを見抜いた主犯格は計画をどんどん進めて行き、抜けられない状況へと追い込むのです。

 

 

 

殺意とはそういう物かも知れません。

 

 

 

私自身、聖人君子を気取るつもりはありません。「あの野郎殺してやる!」と、何度か思ったことは正直言ってあります。

 

しかし不思議なモノで、瞬間的に沸き立った感情は時間と共に冷静さを取り戻します。どんなに相手が非道くとも、ソイツにも家族や愛する人間も居るだろうし、何よりそんなつまらない人間のために自分が罪を犯してしまうことが馬鹿馬鹿しくなってしまうからなのです。

 

 

 

「殺してしまいたい」と思ったことのない相手を、しかも家族も含めて殺してしまうのには余程の事が無い限り無理な話です。

 

 

 

つまり、主犯格・実行犯は宮沢さんへの殺意により結託したのです。

 

2012年3月 3日 (土)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 8,怨恨? 金銭目的? 動機の謎 01

8,怨恨? 金銭目的? 動機の謎01

 

 

 

a)動機の根本

 

 

 

謎は色々な場所でリンクしているのです。

 

 

 

前回、実行犯の指紋について書きました。当初の目的と違い、結果的に指紋を残す事になったのですが……これが主犯格に対して良い方向に作用する。

 

少しでも動機が考えられる人間は警察によって徹底的に捜査されたのです。もしかしたら、宮沢さん一家と少しでも関わり合いを持った人間は全てリストアップされたのでしょう。

 

 

 

しかし同じ指紋・DNA情報を持つ人間に行き当たらない……これは同時に一つの事実を突きつけます。実行犯は過去に日本で罪を犯していない。

 

実行犯が外国人で有るのかの検証はここでは省きます。ともかく日本国内で罪を犯して捕まったことも、他の犯罪現場に指紋を残したことも無い。

 

 

 

これから何が導き出されるのか……犯人は、今現在も他の罪を犯して指紋を残す事をしていません。つまり、罪を犯さなくても過去も今も普通に暮らしていけるのです。

 

これにより、実行犯がサイコパスで有ることも否定されます。他の事件を起こしたときにたとえ指紋を残さずとも、現場に何かしらのDNA情報の痕跡があるはずです。

 

 

 

血液・精液だけではありません。毛髪や唾液・汗などからもDNA情報が読み取れる時代なのです。実行犯は過去も現在も何かしらの罪を犯さずとも生きていけるのです。

 

実行犯の死亡は考えません。「オウム逃亡犯」が昨年末出頭し逮捕されました。彼の場合も死亡説があったのですが、しっかり生きていました。

 

また、千葉の「外国人講師殺害事件」の犯人も長期間逃亡していて、これも死亡説があったのですが、しぶとく生存していたのは皆さんご存じでしょう。

 

 

 

犯罪歴が無い原因にも実行犯が幼い事が考えられます。そして今も保護者の庇護の元にある。ですから、実行犯が事件後に何の痕跡を残していないことからも伺えます。実行犯は金銭目的と書きましたが、実は驚くほど安い金額で請け負っているのかも、事件現場から現金のみを持ち去っているのも実行犯にそれほどの金銭への執着を感じないのです。

 

むしろ金銭に拘っているのは主犯格の方であり、現金の持ち出しも主犯格が命じたのかも知れません。

 

 

 

最初に書いた事と矛盾を生じて来ましたね。実行犯が金銭目的で、主犯格が怨恨目的……実は動機さえも複雑に絡み合っていたのです。

 

 

 

b)怨恨の根本

 

 

 

主犯格の怨恨の原因を考えます。実はこれこそが金銭目的なのです。

 

 

 

視点を変えて、宮沢さんの家庭を客観的に見てみましょう。

 

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二世帯が住んでいるとはいえ、豪邸までとは言いませんが傍目には大きな邸宅に見えます。そして世田谷区の公園近くの閑静な住宅地。玄関には赤い派手な車が止まっており、ご主人は当時の最先端企業のCI関係の仕事。奥さんは自宅(正確には母親宅)で塾を営んでいる。

 

                             

 

これだけでも何も知らない人間は、とても裕福な家庭だと考えるでしょう。しかも公園の拡大に伴う移転計画。宮沢さんの家は直ぐさま立ち退かず、最後の方まで居座っているように見える。これは、第三者が感じる勝手な印象です。

 

 

 

これからはデマの域です。宮沢さんは移転をごねにごねて多額の移転費用を手に入れた。こんなデマがかの地域でまかり通っていたのかも知れません。そして、これはデマ・噂話です。このような話は報道機関が報じるはずもありません。もしくは極限られた狭いエリアの人々だけで語られていた話かも知れないのです。

 

 

 

宮沢さん宅の経済状況の実情は量りかねます。一見派手に見えますが実態は火の車だったかも知れません。

 

借金をして家を買って改築したようですが、それはバブル期まっただ中でした。移転するにしても購入時と同等の金額の家に住めるかは不明です。

 

 

 

宮沢さん宅が直ぐさま移転せず、最後まで残っていたのには複雑な事情がありそうです。塾の件もそうです。移転するので塾を辞めますでは、生徒側も納得出来ないでしょう。

 

同じ世田谷区内の近隣に代替地があればベストだったのでしょうが、そのあたりも移転交渉が長引いた原因でしょうか? 実情を知らない他人の目にはごね得で大金を得ようとしているように見えたのかも知れません。

 

 

 

そんな噂に尾ひれが付いて主犯格の耳に届いたのかも知れません。主犯格と宮沢さん一家には金銭的トラブルがあったのかも知れません。どちらが大金を貸しているのか借りているのかは分かりませんが、ともかく金銭的なトラブルを抱えている主犯格に、当の宮沢さんが大金を得たと噂話・デマ話が伝わった場合を考えます。

 

 

 

主犯格は大いに怒り、不信感を募らせたのかも知れません。ここで主犯格と宮沢さん一家との関わり合いを考えます。

 

以前は年賀状の件から、家族ぐるみのつきあいがあり年賀状のやり取りをする間柄かと思ったのですが……その為持ち去ったと……。むしろ関係性は希薄な場合もあり得ます。前述の宗教団体が関係しているが濃密な関係性ではない。

 

 

 

c)動機の相似形

 

 

 

宗教団体が微妙に絡む事件で思い当たるのは、愛知県「蟹江町」で起こった殺人事件です。この事件は犯人が被害者宅に長時間留まったことで「世田谷」の事件との類似性が指摘されています。

 

私も、二つの事件に似通った印象を受けたのです。そして共通点は事件の原因に噂話・デマ話が関係しているのだと推理したのです。

 

 

 

「蟹江町」の事件の件であまり報道されていないのですが、事件当初ネット掲示板で地元の人間らしい書き込みで、被害者がサッカーのToto BIG3億円当たったとの噂話があったと書き込んであったのです。

 

 

 

確かに第381回のくじが「サンクス蟹江源氏店-愛知県海部郡蟹江町源氏四丁目18」で当選しているのです。被害者宅の住所は「海部郡蟹江町蟹江本町」です。

 

被害者はその当時に「宝くじに当たった」と周囲に話していたそうです。

 

その宝くじの種類や当選金額は明らかになっていません。しかし、Toto BIG3億円の当選の事実を勝手に結びつけた人物がいるのかも知れません。

 

報道では、被害者がToto BIGに当選したという事実は無いそうです。しかし、金銭的に困っている人間は自分に都合良く事実をねじ曲げて解釈した可能性があります。

 

 

 

「蟹江町」と「世田谷」の事件の共通点。必要以上に犯人が犯行現場に留まっていた。その原因は最初から無いものを探していた事なのです。重要な事ですね。

 

大量の現金……又は、そのありかを記した品物を一所懸命に探していて、長時間犯行現場に留まった。しかし、幾ら探しても見つかりません。それはそうでしょう。最初からそんな物は存在しないのですから。

 

 

 

同じくあまり報道されない件で「蟹江町」の被害者は某宗教団体の信者だそうです。宗教団体の会合で被害者は宝くじの当選の話をしたのかも知れません。「当たったのは信仰のおかげ」とでも語ったのでしょう。それを直接なり間接的に聞いた犯人は勝手にToto BIGと結びつけ、「大金を所持しているのなら、自分に貸してくれるはずだ」と都合良く解釈したのかも。

 

 

 

しかし、お金は幾ら探しても出てきません。これは「世田谷」の事件も同様なのではと思います。自分に都合良く事実をねじ曲げてしまう。「蟹江町」の犯人と「世田谷」の事件の主犯格との共通点です。

 

「世田谷」の事件では長時間留まった事を謎として語られていますが、全ては単純に考えれば良いのです。探している物が見つからない……殺害現場に長時間いる事で捕まるリスクは劇的に高まります。そんなリスクまで犯すのは、それ以外に考えられないのです。

 

 

 

書類を吟味しているとの報道もありましたが、その場合は、該当しそうな書類を被害者宅から持ち出し、自分のテリトリーである安全な場所でじっくり吟味すれば良いのです。

 

しかし、探しても出てくるのはむしろ宮沢さんが大金など手にしていない証拠だったのでしょう。

 

 

 

主犯格も実行犯も焦ったと思います。自分の人生を賭けて犯罪に望んだのですが……大きく外れてしまった。

 

しかし、これも運命の女神は皮肉にも犯人側に微笑みます。仮に宮沢さん宅に億単位の現金があった場合、犯人達はどうなっていたのでしょう?

 

警察も被害者関係の金の流れも詳しく捜査しているはずです。その流れを掴まれて犯人逮捕に繋がったのかも知れません。

 

 

 

次回は実行犯の動機について迫ります。

 

2012年3月 1日 (木)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 7,凶器と指紋、そして殺害方法の違いの謎

7,凶器と指紋、そして殺害方法の違いの謎

 

 

 

a)凶器選定の謎

 

 

 

 

 

実行犯が持ち込んだ凶器、柳刃包丁の「関孫六 銀寿」ですが刃渡りは24cm、全長約34cmとかなり大ぶりな包丁です。

 

包丁とはそもそも調理器具です。柳刃包丁はその名の通り柳の木の葉っぱに似ている刺身包丁なのです。そう、用途は魚を裁くための道具なのです。

 

 

 

これが肝心なのです。犯人が軍隊関係者ではないかとの報道がなされましたが、少しでも軍事的な知識があれば刺身包丁など凶器には絶対に選びません!

 

まずは刃の強度です。家庭用の包丁ですから「ハマチ」や「ブリ」を裁く程度しか想定していないのです。魚の骨を断ち切る程度の強度で十分なのです。

 

 

 

これを対人の殺害用に使用した場合は、人間の硬い骨……大腿骨や腰骨・頭蓋骨などに当たれば刃は欠けるか折れてしまう。実際にこの包丁は刃先が折れていたのです。これでは殺害の道具としては適さない。

 

 

 

そして、持ち手も木製の柄で滑り止めなど付いていません。殺人に特化した軍隊用のナイフを思い浮かべて下さい。思ったよりも小ぶりで、もちろんグリップには滑り止めの加工がしてあります。

 

包丁と軍隊用ナイフには両極端とも言える違いがあるのです。

 

 

 

軍事的知識が少しでもある人間ならば、大ぶりの包丁を1本用意するよりも、殺傷能力の高い小型のナイフを複数本用意した方が効率的なのです。

 

2008年の「秋葉原無差別殺傷事件」では、犯人の男はダガーナイフなどのナイフ類を6本用意して犯行に及んでいます。7人が殺害されて10人が負傷した事件でしたが、犯人は最初トラックで歩行者天国に突っ込み3人死亡2人負傷、その後ナイフで凶行に及んだのですが4人死亡8人負傷でした。

 

 

 

ナイフで被害者を切りつけた場合、血糊で切れ味が鈍ってしまうのです。また、刺さったまま抜けなくなる場合もあるでしょう、折れる場合もあるでしょう。ですから、「秋葉原」の事件では犯人は複数のナイフを用意したのです。ナイフを複数用意しても思ったよりも多数の人間を殺せないのです。ましてや包丁など……。

 

 

 

ダガーナイフを始め殺傷力の強いナイフは、購入時に身分証の提示を求められます。それを嫌って「世田谷」の犯人は包丁のみの購入になったのかも知れません。しかし2009年の「中央大学教授刺殺事件」では、「秋葉原」の事件後、ナイフの購入に関して規制がされた為、高枝切りバサミを自ら加工しナイフ状の凶器に変えたのです。

 

 

 

高枝切りバサミは太い木の枝を切る為の道具で、強度的にも何ら問題がないのです。少しの知恵があればこのような事が可能なのですね。

 

しかも、「世田谷」の事件は規制のかかる遥かに前です。凶器の選定からして主犯格・実行犯共には軍事的知識が無いと言い切れます。

 

 

 

以上の事から、犯人達の姿が少し想像出来ます。実行犯はかなり若い男なのでしょう。知識の不足は全て未熟な為だと想像されます。警察の発表した犯人像とも合致しますね。恐らく実行犯は犯行当時10代だと思います。現役学生だった可能性もある。中学生とかね。

 

そして主犯格です。もしかしたら女性なのかも知れません。あるいはかなりの老人であるかも……。これは犯人達の軍事的知識の欠如から導き出された結果です。

 

 

 

b)残された指紋とハンカチの謎

 

                             

 

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前回私は、遺留品の手袋をリュックに入れたまま被害者宅に侵入したと推理しました。これも重要な事です。当初は、主犯格も実行犯も手袋を犯行時には使用する予定だったのではないのでしょうか?

 

手袋は内部はボア付きで外側は黒革です。私も同様の品を持っていたことがありますが。かなり分厚く、手袋をしたままだと複雑な作業などは到底無理なのです。

 

手袋着用では浴室の網戸を外せません。ですから実行犯は手袋をリュックに仕舞い侵入したのです。

 

 

 

その為、結果的に手袋は使用されないまま凶行に及んだ。そして残された黒いハンカチの謎……。包丁の柄に巻き付けて手袋使用時の滑り止めにしようとしたのでしょう。しかし、素手で扱うにはハンカチがかえって邪魔になります。握るには太くなりすぎる。実行犯は包丁が持ちにくいと感じ外して床に落とした。これが遺留品の黒いハンカチの謎に繋がるのです。

 

 

 

つまり、実行犯は侵入時から犯行計画とは違う行動を取ったのです。指紋は後で拭き取れば良いと考えたのでしょうが……後の推理でも述べますが、最初に立てた計画通りには全く進まず、最後まで軌道修正が出来ないでいたのです。これからも実行犯が幼く圧倒的に社会経験が不足していると考えられるのです。それか、頭が悪い!

 

 

 

主犯格・実行犯が立てた犯行計画では、指紋を残すつもりなど最初から無かったのでしょう。これは初回の

 

 

 

 5)立てた計画は絶対にその通りにならない。

 

 

 

にも繋がります。犯人達の大きな目的は一家の殺害と現金の強奪だと考えられます。その大目標が優先順位第1位なのですが、同時に証拠を残して捕まってしまっては元も子もないのです。冷静な大人ならば侵入後直ぐさまリュックから中身を取り出して、手袋やジャンパーなどを装備していた筈です。

 

何故それが出来なかったのか? 時間的に余裕が無かったからなのです。これが家族の殺害方法の違いに繋がってくるのです。

 

 

 

c)殺害の順番

 

 

 

では、侵入後の実行犯の行動を予測してみましょう。2階の浴室窓から侵入しますが、窓の下には浴槽があったのでしょうか? 何にせよ浴槽のふた・洗面器・椅子のどれかがその下にあったと推察されます。リュックを先に投げ入れた場合・もしくは足先から侵入した場合かなり派手な音を立てたのではないでしょうか。もちろん照明は無く真っ暗な状態でしょうし、恐らく始めて踏み込む場所ですから無理もありません。

 

 

 

その為、大きな音に驚き浴室近くの子供部屋で寝ていた長男が起きてしまったのかなと。泣き出してしまったか、家族を呼ぼうとしたか、ともかく大きな声を出したのです。

 

実行犯は慌てて子供部屋に踏み込みます。そして長男の口を手で覆い、首を絞めてそのまま窒息死させた。

 

凶器の包丁はヒップバックに入ったままです。もしかすると、ご丁寧にヒップバックごとリュックの中に入っていた可能性も高いです。

 

これが、長男だけ殺害方法が違っている原因なのです。手袋をはめる暇などもちろんありません。ともかく最優先だったのは長男を沈黙させる事なのです。

 

 

 

しかし、1階で何かしらの作業をしていたみきおさんは、物音と長男の声で異変に気がつきます。そして、そのまま2階の子供部屋に向かいます。長男の名前を呼びながら階段を上っていったのかも知れません。しかし、暴漢が侵入しているなど露程も思っていなかったのでしょう。でも、それは当たり前の事なのです。普通の人間には想像の範疇に無い。

 

 

 

その時に、実行犯は階段の登り切った所の影で、息を潜めてみきおさんの到着を待っていました。みきおさんが自分の方向に来ることを知った実行犯は慌てて包丁を取り出します。かなり手間取ったとも思いますよ。この時は包丁を取り出すだけで精一杯なのでしょう。ヒップバックの大きさは包丁に対してキチキチの大きさでしたから。

 

ですから、収納していたヒップバックに包丁の先端で突き刺した細かい穴が開いていたのです。リュックに入っていたならば、その動作はもっと遅くなるはずです。

 

 

 

計画時には、ジャンパー・帽子・マフラー・手袋などを装備して犯行に望むはずだったのが全然出来ていないのです。しかしみきおさんを迎え撃つのに精一杯だったのでしょう。汗ばむ手で包丁の柄を強く握りますが、手袋用の滑り止めのハンカチが邪魔に感じたのでしょう、それを外して床に落とします。

 

 

 

そしてみきおさんに一撃を加えます。恐らくこの一撃が致命傷だったのかも知れません。みきおさんは殆ど抵抗も出来ずに実行犯に殺されてしまいます。さぞかし無念だったのでしょう。しかし、ここで少しだけ犯人は不運に転びます。この時に包丁の刃先が折れてしまった。

 

 

 

みきおさんの体の何処に当たったのかは不明ですが、恐らく硬い骨に当たって刃先が折れてしまった。無念のみきおさんの少しだけの反抗だったのかも知れません。しかし犯人はこの事実に気がついていなかった。恐らく階段の上は薄暗かったと思います。

 

 

 

その後、みきおさんは力尽き階段の下まで落ちてしまう。これが隣家の義母が聞いた物音の正体だったかも知れません。

 

犯人もしくはみきおさんは大きな声を上げたかも知れませんが、派手な物音に2階廊下のはしごの上……屋根裏部屋状態の中三階で寝ていた夫人と長女が目を覚まします。

 

 

 

夫や長男の名前を呼んだかも知れません。そして実行犯は名前を呼ぶ二人の元に向かいます。屋根裏部屋で二人は襲われたのです。

 

しかし夫人と長女は激しい抵抗をします。既に異変を察知しているので当たり前の行為ですね。実行犯は包丁で何度も切りつけますが、二人に決定的な一撃を与えられません。何しろ包丁の刃先が折れているのです。突き刺すことなど出来ないのです。

 

 

 

d)残虐性の正体

 

 

 

包丁で人を殺す場合の一番確実な方法は刺殺です。刺殺で思い起こすのは、これまた「オウム真理教」の事件がらみで幹部の「村井」が刺殺された事件ですね。TVでは何度も刺殺場面が放送されたので私も強く印象に残っているのです。

 

 

 

犯人に後ろから包丁で腹部を刺されたオウム幹部は、しばらくは自分の足で歩いていたのです。大けがをしただけなのかと報道を見て私は思ったのですが、数時間後には死亡の報がなされていた。あまりにもあっけなく人が死んでしまうのだなと当時は思ったのでした。

 

オウム幹部は重要な臓器を刺されて、その為亡くなったのですが、この刺殺犯の手際の良さにも驚かされたのです。そう、殺人の知識が豊富なプロの仕業です。

 

 

 

つまり何が言いたいのかというと、突き刺すことの出来ない包丁では相手に大きなダメージを与えることは叶わないのです。

 

これが、夫人と長女が必要以上に切りつけられていた原因です。夫人が体をえぐられていたとの報道がありますが、包丁の根本の直角の部分でえぐったのだと思います。手間取ってしまい簡単に殺せない事で、実行犯は逆上したのかも知れません。

 

 

 

実行犯は何度も切りつけ、返り血が包丁の柄にまで達します。その血の為に手が滑り、自ら包丁で自分の右手を切りつけてしまった。

 

想像するに、右手の手のひらの親指と人差し指の間を深く切りつけたんだと思います。その時は通常の調理時とは違い刃を上にして持っていたのだと推察します。

 

 

 

自らを自らの武器で傷つけるなどソルジャーにはあるまじき行為ですね。全くのアマチュアです。そして冷静さも欠いていたのでしょう。相手を必要以上に傷つけてしまい思わぬ反撃を食らってしまった。

 

これからも、実行犯に軍人としての資質が無いことの証明になりますね。

 

 

 

実行犯と夫人・長女にはかなりの体格差があるはずです。格闘技の心得があれば容易に優位に立てるはずなのですがそんな様子も無い。その気になれば実行犯は夫人と長女の二人の首の骨を折ることなど造作も無い事なのです。

 

実行犯は自らが怪我をしたことにより少し冷静になったのかも知れません。この包丁では人を殺せないと感じ、一旦この場所を離れて新たな凶器を物色します。

 

 

 

いや、もっと想像力を豊かにすると夫人は死んだふりをしたのかも知れません。長女はもっと重傷を負っていてぐったりしていたので、夫人は暴漢が去ってしまうまで無抵抗でやり過ごすのを選んだのかも知れません。

 

実行犯にとって意地悪な見方をすると、自分が怪我をした時点で二人への攻撃は止んだのかも知れません。小さな子供が相手を叩こうとして誤って壁などを叩いてしまい痛みのために泣き出してしまう。攻撃の意思を見せていたのは自分なのに、痛みが自分を襲って取り乱してしまう。

 

 

 

完全に子供の行動ですが、やはり実行犯は精神的にも成熟していない人間の行動を取っています。二人への攻撃を止めて自分の手の治療の方に関心は移ってしまった。新たな凶器を物色するために階下に降りたかと思いましたが、もっと幼稚な行動原理で動いていた。知的な人物ではありませんね。

 

 

 

これ以降は私の妄想の域に入りますが、暫くの我慢をお願いします。

 

実行犯は手の治療……特に止血のための道具を物色始めます。階下の居間あたりで救急箱を探す……いや、先に台所の流しで血を洗い流そうとしたのかも。自分の血も返り血もかなり付いているのですから。

 

 

 

e)抜かれた電話線の正体

 

 

 

ここからは、夫人になったつもりで思考します。彼女のこの時の第一目標は、傍らでぐったりしている長女の治療です。同時に外部に助けを求める事もです。

 

ここで想像力を飛躍させます。屋根裏部屋の寝室には外部に助けを呼ぶ道具があるはずです。

 

 

 

それは家の電話の子機……。

 

 

 

もしも夫人が所有しているのでしたら、自分の携帯電話を肌身離さず持っていたのかも知れません。すると、この事件の状況は大きく変わっていたと考えられます。屋根裏部屋にはハシゴだけで出入りするのですから、暴漢が二度と入って来られないように籠城を決め込み、外部に連絡して救助を待つ。これが上策でした。

 

 

 

しかし、有ったのは電話の子機のみ。これで外部に連絡しますが……さて、親機は何処にあるのでしょう? みきおさんが仕事で使う電話やみきおさんの携帯電話は1階の仕事場に置いてあったと想像します。

 

宮沢家の私的な電話機は、廊下もしくは居間に置いてあるのが普通ですよね。その居間兼台所には犯人がいる。

 

 

 

電話機の種類にもよりますが、子機を通話可能にした時点で親機のディスプレイが派手に点灯します。夫人には運悪くその場に実行犯が居合わせていた。彼は慌てて電話線を引き抜きます。義母の証言によると朝に電話を掛けたが掛からなかったと……。

 

重要な証言ですね。掛かったが切れてしまったのでなく、不通だったのです。つまり朝になる以前に電話線が抜かれていた。これが、そのタイミングだと私は想像したのです。

 

 

 

助けを呼ぶが電話は繋がらない。そこで夫人はどう考えたか……正に生死の分かれ目です。冷静で冷酷な人間で想像力が豊かすぎる人ならば、やはり屋根裏部屋に留まるのを選んだはずです。そして何としても外部と連絡を取り、助けを呼ぶ。

 

隣家には自分の実の母親がいるのですから、叫ぶなり大きな音を立てるなどで異変を知らせることが可能でした。

 

 

 

しかし彼女はあくまでも普通の母親であり、妻だったのです。女性の自分達を襲ったくらいですから当然夫や息子も襲撃している。何よりも傍らの長女の容体が心配です。一刻も早く救急車を……、そう考えたのです。

 

 

 

彼女はこの時、襲撃者はとっくに立ち去ったのだと考えたのでしょう。何故そう思考したのかは後述します。

 

ともかく娘の治療と他の家族の安否の確認……そして1階の電話、もしくは屋外に出て外部に助けを求める。彼女はそのことしか考えていなかったと思います。いや、考えられなかった……彼女もこの時、既に相当の重傷を負っていますから。

 

 

 

屋根裏部屋から下に降りた時点で、長女にはかなりの負担になった。止血しようとしたら襲撃者が再び現れた……自分の家の包丁という新たな凶器を持って。彼女には絶望しか残されていませんでした。

 

 

 

これが私の考えた、四人の家族の殺害に違いが見られた原因です。

 

宮沢さん一家には不運の連続でした。それは犯人側の幸運を意味しています。もしも少しでも条件が変わっていたら、四人とも殺されることは無かったのです。犯人も直ぐさま逮捕されていたと思います。何故ならば夫人と犯人は面識があった……。

 

 

 

それは次回以降に述べます。

 

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