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2012年3月 8日 (木)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 12,残された謎とまとめ

12,残された謎とまとめ

a)時系列で事件の謎に迫る

 

 

 

長らくおつきあい頂いたこの文章も、最後の最後なのですが……実はここからが本当の本番なのです。まだまだ続きますよ。

 

 

 

20001230日深夜23時少し前に、実行犯は宮沢さん宅の隣の公園にスケボーで現れます。主犯格からは翌日の310時以降に侵入するようにときつく言われてました。主犯格は宮沢さん達は遅くとも23時には就寝するとの情報を聞きつけていたのです。あるいは消灯時刻を目撃して把握していた。

 

元来、我慢の嫌いな実行犯は23時頃に家の灯りが全て消えたので、家族全員が就寝したものと思い、立てかけたスケートボードを足場にして公園との境のフェンスの上によじ登ります。

Photo

侵入後の殺害の詳しい経過は以前書きましたので省略します。

 

 

 

しかし何故、23時頃には家の灯りは消えていたのでしょうか? 私は、みきおさんが23時頃パソコンでインターネットを始めたのだと考えたのです。

 

2000年はインターネットの通信状況に革命的な出来事がありました。それは'ADSL'の普及です。これにより従来までの従量制の料金体系からの開放が始まったのですが……光ファイバーを始めとして、それは大都市の一部からでした。

 

 

 

他の多くの利用者は、'NTT'の「テレホーダイ」などを利用していたのです。当時は「ブログ」などの'SNS'はありませんでした。コミュニケーションの手段は掲示板やチャット、もっと初期的なケースはパソコン通信のフォーラムだったのです。

 

つまり、23時以降でないとネットの多くの場所は「人いない」状況だったのですね。

 

 

 

もしかするとみきおさんは、夫人からインターネットの仕事以外の利用を快く思われていなかったのかも知れません。遠慮がちに部屋の灯りを消してパソコンのモニターのみで‘ネットサーフィン’をおこなっていたのかも。

 

これは私も経験があります。ほんの少しの罪悪感。そして、こんな状況でないと「気分」が出ないのです。

 

 

 

翌日は1231日です。みきおさんの仕事も休みでしょう。ですから家族に気兼ねなく‘ネットサーフィン’を楽しんでいたところで実行犯が侵入して来た。

 

実行犯がパソコンを操作していた事からも、みきおさんがパソコンを立ち上げたままだった可能性が高いのです。ログインするのにパスワードを使っているのは、みきおさんならば当たり前ですね。ネットに対するリテラシーも高そうですからパスワードをモニターに付箋紙で貼り付けている不用心はしないでしょう。

 

 

 

みきおさんは管理者権限のあるアカウントでログインしていたはずです。ゲストアカウントならば、パスワード無しで入れたかも知れません。そうなるとブックマークの種類が変わってきます。

 

実行犯が操作していたパソコンはどのアカウントでログインしていたのかで状況が変わってきますね。実行犯自身がパソコンを立ち上げたケースも想像出来ますが、ここではみきおさんが立ち上げ操作していたと考えるのが妥当でしょう。

 

 

 

さて、パソコンと表現していましたが、その'OS'は何だったのでしょうか? 'Windows 98'? 'Windows Me'も既に発売されていました。'Windows 2000'もありましたね。

 

多くの人は頭に'DOS/V'系の'OS'を思い浮かべるでしょうが'Mac'があるのをお忘れか?

 

 

 

みきおさんはクリエイティブな仕事上、'apple'社の'Mac'を使っていたのかも知れません。確率的にも高いと思います。仕事のプレゼンテーションを'Mac'の画面上で見せると、相手に対しての説得力は増すと思います。

 

印象的な透明なボディーを採用した、初代'iMac'が登場したのが1998年でしたから、使っていた可能性もありますね。

 

そのパソコンは、通常の立ち下げ作業が行われず電源ケーブルがコンセントから引っこ抜かれた状態でした。

 

その原因は何なのか、この後に申し上げますので暫しお待ち下さい。

 

 

 

宮沢さん家族を殺害後、実行犯は手の怪我の治療に取りかかりますが……まずは、体に付いた血液を洗い流しますね。

 

服を脱いでそのまま浴室に向かいます。この時、返り血の付いたトレーナーは脱ぎ捨てるように置いたのではないでしょうか? 血が付いたトレーナーをまるで汚物のように扱います。そうなると実行犯は潔癖症な一面があると推察できる。

 

確かに、潔癖症の人間ならカラーボールの蛍光インキで汚されたりしたら怒り心頭でしょうな。

 

 

 

通常ならシャワーで血を洗い流すのでしょうが……浴槽にはまだ暖かいお湯があった? 追いだき機能があったならばそれを使い、湯船にまでつかったのかも知れません。

 

出血している人間がそうしたのなら血行が良くなり、効果覿面! より酷く出血します。

 

 

 

その為、浴室から出た実行犯は冷蔵庫のアイスクリームで患部を冷やそうとしたのでは無いでしょうか。

 

「浴槽につかる」で思いつきました。冬にアイスを食べるケースは限られますよね。お風呂上がりに暖房が効いた部屋でキンキンに冷えたアイスクリーム……醍醐味です。

 

これは私の経験上、導き出した結果です。

 

 

 

さて、アイスの銘柄って何でしょう? スプーンを使わず手で握って食べるに適した大きさ……真っ先にイメージしたのは、日本では群馬県でのみ作られている‘高級’アイスクリームのメーカーでした。

 

何味だか解りませんが、子供が好みそうな‘ハニーバニラ’や‘ストロベリー’だったかも知れませんね。スーパーマーケットなどではいろんな種類が入った6個パックの通常よりもさらに小ぶりのサイズもあります。もしかしたらこちらのタイプのアイスかも知れません。

 

実行犯は複数個アイスを食べていますが、この大きさなら不思議では無い。

 

 

 

一段落した実行犯は、“携帯電話”で実家に連絡します。何故このタイミングなのかといいますと、自身が血で汚れている状態では借り物の“携帯電話”は触れられないからでしょう。

 

そして最初に実家の理由は、何よりも手の治療を優先したいからです。

 

 

 

犯行計画があったとすれば、宮沢さん家族全員が眠り込んだ‘深夜’に、一人ずつ刺殺する計画だったと推理します。

 

勝手に侵入時間を前倒しにして、あまつさえ格闘して怪我をしたとは決して主犯格には連絡出来ないのです。当初予定していた連絡時間よりも大幅に早かったから、どの面下げて電話など出来るでしょうか。

 

ですから、先ずは家族に連絡を取り応急治療法を聞き出します。

 

 

 

その後、やっと主犯格と連絡を取って家捜しを開始します。目的は‘大金’もしくはその在処を示した書類などです。

 

引き出しを下から開け、効率的に家捜しをしていた点から、窃盗の常習犯ではないかとも報道されていましたが、このくらいの知識は多少社会経験を積めば常識の範囲だとも思います。

 

 

 

では、窃盗犯と同じく引き出しを開けたままにしておいたのは何故でしょう。空き巣などの手口では、始めて入った家で家具などの空間位置を全て把握しておくのはとても難しいと思います。似たような部屋が複数あると更に混乱しやすいですよね。

 

つまり、探した引き出しなどは開けたままにしておけば「捜索済み」だと見た目で直ぐに分かるのです。空き巣が複数人居る場合には更に効果的なのです。

 

 

 

「世田谷」の事件の場合も「既にこの場所は捜索済みである」と自分で把握できるように開けたままにしているのですね。事前に主犯格からの入れ知恵もあったかも知れません。

 

ですから、引き出しの件で常習窃盗犯であると早計には結論が出せないのです。

 

これらは主犯格の有していた知識の結果だと判断します。あるいは主犯格は過去に窃盗の被害にあったことがある? この線からも迫れますね。

 

 

 

次に注目するのは実行犯の格好です。風呂上がり、みきおさんのトレーナーを地肌の上に直接羽織ります。そういえば実行犯はラグランシャツの下にはTシャツは着ていなかったのかな?

 

 

 

下半身は履いてきたズボンです。こちらは血で汚れなかったか……否、血が付いても拭き取れば簡単にとれる材質のナイロン製ズボンだったかも知れません。

 

そうなると侵入と脱出経路の浴室窓の枠から繊維が発見されなかったのも頷けます。

 

実行犯のファッションセンスから導き出すと、ジーンズがしっくり来るのですが……耐寒仕様の風を通さないナイロン製だったかも知れません。そういえばスノーボーダーもこんなタイプのズボンをはいています。

 

 

 

上はみきおさんのトレーナー1枚です。室内とは言え冬場には寒すぎる格好ですが……就寝間近までには暖房が付いていたはずなので、部屋の中はまだ暖かい。

 

家捜し中は気にならないレベルの寒さでしょう。時間が経過後、書類の吟味など腰を落ち着かせての作業時には流石に寒く感じる。

 

さて、実行犯は暖房器具を使ったのでしょうか?

 

この辺は警察が詳しく知っているでしょう。宮沢さん宅にはエアコンなどの暖房器具が当然あったはずで、リモコンやスイッチに実行犯が触れた形跡の有無で分かります。

 

 

 

実行犯は主犯格に暖房器具の使用を打診したが、断られたのでしょう。真夜中にエアコンが作動すれば室外機がかなり派手な音を立てます。1ヶ所以外は断られてしまった。許可の出た場所は何処だったのか? これも少し後で答えます。

 

 

 

実行犯が宮沢さん宅で、どの場所でどのくらいの時間留まっていたのかも警察は正確に把握しているはずです。

 

1階のみきおさんの仕事机でパソコンを操作していたのは、意外と短かったことが報道でも明らかになっています。

 

時間つぶしにパソコンでも操作していたのかと思ってましたが、違っていた。

 

 

 

トイレも使用していますし、居間のテーブルに通帳やカードなどを拡げている。しかし、長時間留まったのはどうやら浴室だけなのです。

 

それは死体が見えない場所でもあるのですが、そこが一番暖かかったと見るべきです。

 

 

 

b)死体のある場所の謎

 

 

 

死体……。話は少し脇道にそれますがご勘弁を……ネタの種明かしは必ず行います。

 

ネット掲示板などの書き込みで「死体と一緒に一晩過ごすなんて、犯人は相当頭がいかれている!」と、よく見かけます。

 

そうでしょう、そうでしょう。しかし、これは‘日常’ではなく‘非日常’なのです。

 

 

 

前述の「江東マンション神隠し殺人事件」では、犯人は被害者の女性を切り刻んでトイレから下水道に流しました。異常極まる事件ですが、犯人は‘日常’を取り戻すため、この行為に及んだのです。

 

 

 

「江東」の事件では、殺害と死体損壊・死体遺棄の現場は犯人の自宅でした。捜査が直ぐ近くまで迫っていたこともありましたが、犯人は「早く平凡な‘日常’を取り戻したい」その一心で残虐な行為に及んでいたのです。

 

 

 

しかし「世田谷」の事件は違います。宮沢さん達家族の遺体発見の様子からも、移動させて隠そうとした形跡は全くありませんでした。

 

その理由は、隠す必要が無かったからです。

 

実行犯は‘非日常’の場所の宮沢さん宅から、一歩外へ出てしまえば自分の‘日常’に簡単に戻れるのです。

 

ですから「世田谷」の事件で犯人の異常性を強調する行為は無意味なのです。

 

 

 

全ては正常な行動です。飲み食いもするしトイレにも行く……。

 

ついでに、トイレについても考えてみましょう。快刀乱麻で残った謎に次々と切り込むのです。

 

長時間、犯行現場に留まっていますから、生理現象も当然あったでしょう。報道では便から「インゲンのごま和え」が発見されたとあります。

 

この報道で、実行犯が外国人である可能性が高まったとネット掲示板でも散々見かけました。

 

 

 

私は、実行犯が「インゲンのナムル」を食べたよりは、コンビニ弁当の付け合わせの「インゲンのごま和え」の方が正しいと思います。

 

実行犯をアジトに留め置いた主犯格は、食事も買い与えていたのだと思います。本人にフラフラ出歩かせ、買わせるのは危険きわまりない。コンビニの監視カメラにも写りますからね。

 

 

 

便から発見されたと言うことは12時間ぐらい前の食事だと推測されるので、事件当日の昼食・夕食のどれかでしょう。

 

冷蔵庫にコンビニ弁当を保存するのも23日が限度でしょうから、その時期に主犯格は出国しているのでしょうね。

 

 

 

トイレから便が発見……食事の内容が判別出来るには、量的にかなり多くないと無理でしょう。実行犯が便を流していなかったとする書き込みを見かけましたが、それは違うと思います。

 

では、何処から発見された?

 

 

 

実行犯は便を済ませた後に、使用したトイレットペーパーを流さずに‘汚物入れ’に入れた。そんな可能性まで見えて来たのです。

 

警察は、実行犯の国籍に拘っていました。実際に捜査員を派遣していますし、指紋の照合を依頼して断られたとの報道もある。

 

 

 

警察が拘る理由が見つからなかったのです。スニーカーやヒップバックは確かにその国製でした。しかし、犯人の国籍として断定するのには弱い理由だとずっと思っていました。

 

そもそも捜査とはそんなもので、少ない可能性でも潰していくのが手法でしょうが説得力に欠けているのです。

 

 

 

便の付いたトイレットペーパーが汚物入れの中にあった。その'DNA’を鑑定して実行犯の物だと断定できた。

 

トイレットペーパーをそのまま流してしまえるのは、アジアの国では日本だけぐらいなのです。その他の国では下水設備が貧弱なことと、トイレットペーパーの素材そのものが違っているのです。‘かの国’もそうです。

 

 

 

私が最初推理した時は、警察が‘かの国’に拘っているのは重大な証拠が隠されて居るからだと思っていました。

 

現場が取り壊されずに今も残っている原因に、実行犯が宮沢家の壁などに自分の血もしくは被害者の血でメッセージを大きく残したのでは無いかと……。‘かの国’の独特の文字で……。

 

 

 

しかし、その可能性は薄いかな、と最近になって感じて来たのです。家が今も残されている理由は以前も書きましたが、立ち退き料の支払いが完了していない……それだけなのです。正確に言うと「支払先が確定していない」です。

 

 

 

血文字を残すとなると、劇場型犯罪の様相を呈してきましたが、報道などされていません。自分の残したメッセージがもみ消されたと知ったならば、当然報道機関などに犯行声明を送りつけていたことでしょう。ですからこの線は消えました。

 

 

 

c)浴室に長時間留まった謎

 

 

 

話は紆余曲折を繰り返し、やっと元に戻ります。

 

実行犯がもっとも留まった場所は浴室なのです。書類を吟味して不用な物は破り裂いて浴槽に沈めていました。

 

留まった理由は何故でしょう? 

 

色々と理由は考えられます。浴室は他の部屋とは隔絶されています。当然死体も見えませんし、床に血が付いていないので作業はやりやすいでしょう。それは居間も同条件ですが、その場所は早々に立ち去っている。

 

 

 

その理由を、浴室が暖かかったからだと私は推察します。何故暖かいのか? 浴室暖房機があったからなのです。

 

これは、あくまでも私の大胆な仮説です。警察の方々は腹を抱えて笑っているかも知れません「そんなもん無かったよ!」と。

 

確かに報道もされていません。勝手な妄想ですが、実行犯の行動は主犯格に大きく制限されていたと思うのです。唯一暖房を付けることを許された場所、それが浴室だった。

 

侵入時には浴室暖房機は停止していたでしょう。そうでなければ浴室の窓は開いていません。

 

 

 

これも大胆すぎる仮説なのですが、実行犯が浴室暖房機を操作出来たのは、アジトとした主犯格の住居・仕事場に同様のタイプの設備があったのかも知れません。もしくは実行犯の実家にあった場合も考えられます。

 

 

 

そして、電気ヒーター式の暖房機だったと推理します。これはたいして音も立てません。音……これも実行犯・主犯格共に注意した点でした。

 

宮沢さん宅と壁を隔てた場所に、夫人の実母が暮らしているのです。当然、物音には細心の注意を払う計画だったと思います。

 

 

 

そういえば1230日の23時過ぎ頃、「ドスンドスン」との大きな音を聞いた以外には犯人の気配は感じられないのです。

 

やはり、実行犯・主犯格共に直ぐ隣に人が住んでいることを知っての計画だったのでしょう。

 

 

 

しかし、それを実行犯は全てぶち壊します。寝入ったところを刺殺していけば、音など立てることはなかったのです。そうです、犯人にとっては実に危うい所まで来ていたのです。音の件では唯一立て直しが成功しました。その後、実行犯は主犯格の命令通りに忠実に「サイレント」を実行します。

 

 

 

明らかな主従関係が短期間の間になされている。

 

これは、実行犯が年上の忠告は必ず聞くタイプだからだと推察されます。実行犯は実の家族にはそれをキチンと躾けられていた様です。

 

 

 

d)引き抜かれたパソコンの電源ケーブルの謎

 

 

 

実行犯・主犯格共に目的の‘大金’はおろか、そんな形跡も発見されませんでした。そうでしょう、最初からそんな物は存在しなかった。

 

しかし、もう後には引き返せません。何としても探し出す! 無いものでも探し出す……その為には事件現場には幾らでも留まるつもりだったのでしょう。

 

 

 

報道によるとパソコンには長時間触れてはいないのですね。捜索で残された場所はパソコン内部だけだった。その時に訪問者が訪れます。

 

この時、実行犯はどうするか?

 

 

 

私は、そのままやり過ごして居留守を使うつもりだったと思いますね。居留守をする場合は皆さんはどうしますか? と、逆に質問したりする。

 

生活感の気配を消さなくてはなりませんね。テレビなど消すのは当たり前です。音を立てたりするのはもっとも厳禁なのです。

 

 

 

では、今度は訪問者の立場になって考えます。皆さんも友人宅などを訪れて、反応が無い時に「居留守かも?」と判断する材料は何ですか? 

 

その時、玄関近くの頭上を見上げます。そこには“電力量計”があります。銀色の円盤がくるくる回るメーターです。

 

家からは何の音も聞こえませんが、電力メーターは激しく回っています。「ははん。これは居留守だな……」暫し待って呼び鈴を押し続けます。

 

 

 

「世田谷」の場合はどうだったでしょうか? 実行犯は1階のみきおさんの仕事机の前にいます。使用していた浴室暖房器具は停止しているでしょう。唯一使っているのはパソコンだけです。早く立ち下げなければ……はて、実行犯は立ち下げ方を知っているのでしょうか? 'Mac'だった場合には更に知らない可能性がある。

 

 

 

ここでは便利ツール“携帯電話”で、誰かに聞くことも出来ません。流石に声が漏れ聞こえるでしょう。

 

あ、関係ありませんが“携帯電話”はマナーモードになっていたでしょう。呼び出し音を辺りに響き渡らせる事は出来ませんからね。

 

 

 

実行犯はパソコンの立ち下げ方を知らなかったか、立ち下がるまでの時間が我慢出来なかったかで、慌ててパソコンの電源ケーブルを引き抜きます。

 

これで、動いている電化製品は冷蔵庫ぐらいしか無いはずです。

 

電力メーターはゆっくりと回っています。実行犯は居留守を使った経験があったのでしょう。これで、今まで他の暖房器具を使わなかった効果が現れます。

 

 

 

しかし、訪問者は立ち去らなかった。宮沢さんが在宅なのを確信しての行動でしょう。みきおさんの車も駐車したままですからね。連絡無しの外出は無いと思っている。その間、実行犯は息を殺してやり過ごそうとします。言い換えれば、この時脱出に向けての準備に動けば良かったのですが、実行犯は‘フリーズ’して犯行現場に留まることを優先したのです。

 

訪問者は合い鍵を使って玄関のドアを開けようとしたのかも知れません。第三者を大勢呼んだのかもしれません。流石に観念したのか実行犯は家からの脱出作業にやっと取りかかります。

 

 

 

その経緯は以前書いたのですが、もう一度振り返ります。

 

玄関以外の脱出ルートを事前に決めていなかった実行犯。逃げ出すにふさわしい場所を考えている時間はありません。とりあえず2階に向けて階段を駆け上り居間に向かいました。ジャンパーなどが入ったままのリュックから中身を取り出して、持ち出す最小限の物を詰め込みます。

 

現金・書類・携帯電話などです。ジャンパーなどは最初から処分するつもりなので、優先順位は低めで捨て置いたのです。

 

 

 

寧ろ、浴室窓の下、フェンスに立てかけたスケートボードの方が気になります。その回収の方が第一目標となりました。このことは主犯格には言って無い……否、言えるはずはありません。勝手にスケボーで来てしまったのですから。

 

 

 

以前、スケボーは壊れてしまっていたと書きましたね。犯行開始時期までにアジトに潜伏していた実行犯は何をしていた? 嗚呼! そうだ! ここでも居留守を使わなければなりませんね。居留守はアジトにて既に経験済みでした。鉄則は「音を立てない」「電気を使わない」の二点です。

 

 

 

実行犯はアジトで黙々とスケボーを修理していたのかも知れません。修理に必要な工具を与えられて嬉々として行っていたのかも。

 

宮沢さん宅にスケボーで向かったのは、滑り具合を確かめたかったのもあるでしょう。それまでは外出は厳禁だったからです。

 

 

 

さて、浴室窓から脱出した実行犯はスケボーを回収し、何食わぬ顔をしてアジトに向かいます。この場合はスケボーが逆に功を奏します。公園近くの道路でスケボーを走らせる少年。ありふれた光景として周囲に溶け込みます。

 

また、目撃者が居たとしてもスケボー少年をジロジロと観察するのは遠慮してしまいます。なるべく関わり合いにならないように視線をそらしてやり過ごすでしょう。何もかもが、犯人達に対して都合良く転んでしまったのです。

 

 

 

e)犯人逮捕に向けて

 

 

 

犯人達は自分でも思いもよらない幸運に助けられて捕まらないでいるのです。私の推理が犯人逮捕に繋がるようにと、『成城警察署』にメールで今回の推理内容を報告しました。まあ、はっきり言って懸賞金目的です。

 

 

 

私は推理によって導き出された結論を「有力情報」として以下の様に提出します。

 

 

 

 1)犯行は実行犯と主犯格の2名以上で行われた。

 

 

 

 2)捜査上リストアップされた人物内で、犯行当時に海外にいた鉄壁のアリバイのある人物が主犯格である。主犯格は複数人の可能性もある。

 

 

 

 3)主犯格の海外渡航はかなり強引に行われた。旅行チケットなどを急遽用意した形跡がある。パスポートは事前に用意していた、もしくはパスポートの携帯が義務付けられている人物である。

 

 

 

 4)宮沢さん宅の直ぐ近くに、主犯格の住居か仕事場があった。警察犬の追跡が途切れた位置が、この場所に近い可能性が高い。

 

 

 

 5)主犯格は海外滞在中、日本国内の実行犯と頻繁に連絡を取り合っていた。この場合は主犯格の渡航時の通信記録を全て調べ上げる。宿泊先の電話はもちろん、海外でレンタルした携帯電話の履歴も含める。

 

 

 

 6)持ち主が主犯格の“携帯電話”が、犯行当時に日本国内で使われなかったか? 使われていた場合の通話先は何処なのかを調べ上げる。

 

 

 

 7)宮沢さんとスケボーの件で揉めた人物が実行犯である。その時、防犯用のカラーボールを宮沢さんにぶつけられた。

 

 

 

 8)実行犯の趣味はスケボーでスポーツマン。周囲から犯罪を行うようには見えない好青年である。家族に軍隊経験者か現役軍人がいる。その家族が手の治療を行った。

 

 

 

 9)実行犯はスケボーなどの大会で海外に行った経験がある。砂漠の砂が発見されそうな場所でのスケボー・スノボー大会出席者を総当たりする。

 

 

 

ブログにて発表する前に、以上の事柄を警察に届け出ました。捜査は既に開始されていると思います。

 

 

 

f)警察への提案

 

 

 

デヴィッド・フィンチャー監督の作品で「セブン」という映画があります。モーガン・フリーマン演じるウィリアム・サマセット刑事は図書館の‘貸し出し記録’から犯人を突き止めていくのです。

 

 

 

犯人はキリスト教の「七つの大罪」を殺人の“見立て”に使うため、その知識を図書館から得ていました。この作品が公開されたのは1995年です。当時はインターネットも殆ど普及していませんでした。現代に置き換えて考えると、‘貸し出し記録’はインターネットの‘検索’に当たるでしょう。

 

 

 

犯人達……。特に、主犯格は殺人の手口をインターネットで‘検索’していたのかも知れません。可能性が高いと信じます。

 

主犯格が参考にしたのではないかと思われる‘小説’があります。

 

‘柘植久慶’さんの「血の航跡」です。作中の人物が復讐のために殺人を行うのですが、深夜に高級住宅地にある復讐相手の自宅に侵入し、寝入っている標的の口を開けて包丁の刃を突き立てるのです。

 

「世田谷」の事件も、当初の計画予定書はこうだったと想像しました。しかし実行犯は大幅に書き換えてしまった。

 

 

 

主犯格は漠然とですが“宮沢さん一家殺害計画”を立てていたと思われます。実行犯と遭遇するまでは自身で遂行するつもりだった。しかし千載一遇のチャンスを得て、自分の替わりに実行犯を計画にはめ込んだのです。

 

 

 

当然、犯行に使える手口を調べ上げていたと考えるべきです。先ほどの主犯格を追い詰める材料に追加として、主犯格の購入した書籍やインターネットで良く訪れているサイトを調べ上げるのです。

 

もしかして、“殺人依頼サイト”に入り浸っていたかも知れません。

 

 

 

そして、今現在も出来る事を提案します。

 

実行犯もパソコンの知識があります。「世田谷」事件に関するサイトに頻繁に訪れていそうです。警視庁・世田谷警察署のページはもとより、私が参考にさせて貰った'ASKA'さんのブログを頻繁に覗いているでしょうね。

 

私のブログを見て「的外れな事言ってる」とほくそ笑んでいるかも知れません。

 

アクセスの多いIPアドレスを調べ上げて調査するのも、警察の捜査には有益だと感じるのです。

 

 

 

g)同様な事件の再発防止のために

 

 

 

事件の2000年から干支が一回りしました。そういえば今年はオリンピックの年でしたな。当時はシドニーオリンピックで、男女柔道の活躍や女子マラソンの‘高橋尚子’さんの激走に歓喜したのでした。

 

 

 

世紀も変わり21世紀となりました。科学万能のバラ色の世紀と思われたのですが、実際の様子は大きく違っていました。2001年の「アメリカ同時多発テロ」以来、世界は混沌としたままです。2001年のテロがもし1年早かったなら「世田谷」事件も変わっていたかも知れません。

 

 

 

それは、監視カメラの存在です。日本の「地下鉄サリン事件」の経験を踏まえて、監視カメラがテロへの防止策に有効だと認知されたのです。2005年の「ロンドン爆破テロ」で監視カメラの有益さがプライバシーの保護よりも優先されると更に認識されてきたのです。

 

 

 

現在は商店街や住宅街の道路にも監視カメラが設置されるようになりました。2008年の「舞鶴女子高校生殺害事件」では犯人とおぼしき人物を明確に捕らえていました。

 

大きな公園なども、当然監視カメラの対象となります。

 

もし、監視カメラが宮沢さん宅近くに設置されていれば、犯人逮捕も迅速に行われていたのかも知れません。

 

この風潮は当分続くと考えられます。

 

 

 

同様な事件の再発防止のためには「監視社会」はやむを得ないと思います。私は更に過激な方向に突き進んでも良いとまで思っています。

 

それは、国民一人一人に'ID'カードを持たせる「国民総背番号制」に追加して、個人の指紋や'DNA'情報も登録するのです。

 

 

 

これは全ての日本国民・在留外国人が対象になります。「国民総背番号制」は「納税者番号制度」として現実味を帯びてきましたが、一人一人の'ID'に対して‘年金情報’や‘健康保険の情報’所有する‘銀行口座’の情報も紐付きで表示するのです。

 

 

 

2011年の「東日本大震災」では、津波に流されたりして損壊の激しい遺体の身元を照合するのに大変時間が掛かりました。

 

このような事態を防ぐ面でも、'DNA'情報の登録は不可欠でしょう。

 

 

 

確かに、実施するに大変なコストが掛かるのは重々承知しています。しかし、将来に対する有益な投資なのです。

 

犯罪に対する抑止効果がもっとも大きいと思いますし、税金を漏れなく徴収するのにも役立つ制度だと信じています。国家にも大きく貢献できるのです。

 

 

 

h)まとめ

 

 

 

私は冒頭で、犯人に対する怒りでこの文章を書きあげたと申しました。同時に犯人達の素顔や背景にも興味があるのです。

 

2000年から現在までどういう気持ちで過ごしてきたのか? 聞いてみたい欲求もあるのです。あと、どのくらい推理が当たっていたのか確かめてみたい。

 

 

 

私の今回の推理は、憶測から導き出された結果があり、そこから更に発展して理論を飛躍させているのです。しかし、これは空想や妄想の域なのかも知れません。実際は違っている可能性の方が多いなと思っています。

 

 

 

小さな事象を見て全体を把握してしまおうとする「こじつけ的」な発想は、私が幼少から得意として来たのでした。余分な考えに捕らわれないためか、昔から「変わっている」「あまのじゃく」だと言われ続けて来たのです。ただ、本人にしてみたら何が変わっているのか分からない。自分では極めて“論理的”に思考しているつもりなのです。

 

もしかして‘サイコパス’の発想に近いのかも知れません。オイオイどうするよ自分!

 

 

 

この事件では、警察の方々を始め多くの人々が“論理的”に犯人を追い詰めようとしました。しかし未だに逮捕されていません。

 

私の一風変わった思考法が、犯人逮捕に役立ってくれる事を願うばかりです。

 

 

 

 

 

-以上-

 

                             

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世田谷一家殺害事件」カテゴリの記事

コメント

非常に興味深く拝見しました。私もあなたと同様にこの事件に関心を寄せていて今年事件現場近くに引っ越して来たので懸賞金目的で成城警察に推理をメールで送りました。その後ネットサーフィンしてこちらにたどり着きました。思考法が自分かと思える位似ていて面白かったです。しかし私の推理した犯人像とはだいぶ違いました。私の推理の根拠は数年前に民放でやっていた未解決事件のプロファイルです。そのとき来日していた元FBI捜査官のプロファイルがすごく秀逸でした。まるで自分のことを言い当てられたかのようでした。結論から言うと犯人は○○のルート配送ドライバーだと思います。根拠はそのプロファイルが全てですが、犯行時刻の謎や動機などはかなり犯人像に迫っていると思います。長くなるのでここでは割愛しますが、もし返信いただけるなら私の推理を書きます。警察はいままで全くノーマークだと思います。

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