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2012年3月 7日 (水)

未解決事件「世田谷一家四人殺害事件」の推理 11,警察への提言

11,警察への提言

 

 

 

a)法廷対策? 情報を小出しにする警察

 

 

 

これまで私が推理してきたことは、「隠蔽されている」は言い過ぎですが……報道されていない事柄を、やや強引なフリーハンドで描いて埋めているに過ぎないのです。無駄で無益な作業なのですね。その原因は、事件の重要性に反して開示された情報量が少なすぎるからなのです。

 

 

 

何故、情報が統制されているのでしょうか?

 

 

 

一つ目としては、捜査関係者は犯人逮捕後の裁判の進行に不安を持っているのです。実行犯は犯行時未成年であった確率が高いと何度もここで書きました。

 

更に、精神鑑定の必要がある状態だったかも知れません。寧ろ、実行犯自身が犯行当時

 

「心神喪失」状態にあったとして減刑を求めて来る場合を想定している可能性があります。

 

 

 

同じく私は、何度も実行犯は頭が悪いと書いてきましたが、この人物が犯行当時に成人していた場合には軽い知的障害の可能性も考慮しなければなりません。

 

その場合も、実行犯が実際は冷酷に冷徹な判断をしている証拠の証明としての情報を隠しているのでしょう。

 

電話線の件とかね……。

 

 

 

二つ目として、実はこちらの方が重要なのです。

 

この事件はマスコミや世間からも大変に注目されています。事件の話題を出せば日本中の殆どの人が「ああ、あの事件」と、概要を理解しているでしょう。

 

 

 

つまり「自分が犯人だ」と名乗り出る「頭の中がお花畑」な人物が少なからずいたのでは無いのかと考えたのです。

 

警察に出頭して話し出せば、お茶くらいは出してもらえるでしょう。「指紋やDNA情報が違うじゃないか」と突っ込まれても「指紋は偽装、血は第三者の物」と、すっとぼけられてしまう。

 

 

 

しかし、その人物から詳しい情報を聞き正すと、警察が掴んでいる証拠と矛盾点が生じて来ます。警察が偽物であると判断する確実な証拠は‘年賀状’の件です。

 

宮沢さん宅から持ち出されていたとされる2000年分の‘年賀状’は捜査関係者が持ち出していたと、2010年末に報道がされました。

 

 

 

この報道以前に「‘年賀状’はどうした?」と警察が質問すると、大半の自称‘犯人’達は「ああ、アレは燃やしてしまって今は無い」と証言するでしょう。

 

これで、警察はこの人物が偽物であると一発で見抜けるのです。

 

又、既に収監されている人物もしくは他の事件で裁判中の人物が、収監や裁判を長引かせるためにこの事件の話題を出す場合もあったのかも知れません。この世は世知辛いですからね。刑務所や拘置所の方が居心地がよいと感じる奇特な人もいるのです。

 

 

 

マスコミ関係者に情報をネタにたかる場合もあったでしょう。この場合、お茶だけとはいかないでしょうから、飲食費を払ったり、金一封を出したケースまであるのかな?

 

マスコミ自身も警察から報道規制を掛けられているでしょうし、この場合もイミテーションを見抜く良い判断材料になるのです。

 

 

 

b)主犯格へ至る道筋

 

 

 

さて、ここからが本筋です。警察・検察は公判対策を考えるよりも先に、犯人逮捕に全力を傾けるのは当たり前の事ですね。

 

至極真っ当な意見なのです。私は、その当たり前の事が出来ていないのでもどかしく思っている一人です。「事件解決へ向けて、何とか進展して欲しい」それが、今回の文章をしたためた目的・願いでもあるからです。

 

 

 

では、道筋に向かって歩き出しましょう。

 

前回に再び登場したアイテムは“携帯電話”でした。実行犯は犯行現場に持ち込み、主犯格や自分の家族に頻繁に連絡を取っていた可能性があると推理しました。

 

重要な事案から些細なことまで、主犯格に判断を委ねていたのかも知れません。

 

 

 

これこそが唯一犯人に繋がる細い道なのです。

 

 

 

実行犯が持つ“携帯電話”の実際の所有者は誰なのでしょうか? 可能性として実行犯は未成年者で厳格な家庭の子であると、私は論じてきました。

 

そんな人物が個人で“携帯電話”を所有しているとは当時としては考えづらいのです。厳格な親が未成年者で学生の身分に“携帯電話”を買い与える確率は低いでしょう。

 

 

 

又、海外にいる人物と連絡を取る場合に通信費が障害となります。連絡の手段として実行犯側から電話を発信するケースが多いはずです。コレクトコールも考えられますが、あまりにも多いと国際通話の担当オペレータの印象に強く残ってしまう。実行犯が金銭的利益を得ると約束されていても、多額の通信費の負担には尻込みしたはずです。

 

 

 

そこで、実行犯が宮沢さん宅に持ち込んだ“携帯電話”は主犯格の持ち物だった可能性が高いと推理します。

 

2000年当時は日本国内のキャリアの“携帯電話”を海外に持って行っても使用出来なかったと記憶しています。ですから、主犯格は自分の“携帯電話”を実行犯に持たせ、海外でのホテルなどの宿泊先の電話に直通で掛けさせたのかも知れません。

 

 

 

これが、道筋です。唯一の光明です。

 

捜査関係者がリストアップした中で、事件時に海外にいた人物に注目するとは、何度もここで書いてきました。

 

その人物の“携帯電話”が、その時期に日本国内で使われたかどうか発信履歴を調べるのです。同時に、海外で頻繁に日本国内の相手と連絡を取り合っていた証拠も押さえるのです。

 

 

 

海外にいる人物の“携帯電話”が日本国内で使われているという不自然。これを橋頭堡として警察は主犯格に迫るしか道が無いでしょう。ですがこの道は確実に犯人にたどり着ける一本道なのです。

 

もしかすると実行犯は“携帯電話”で自分の家族に掛けているのかも……。怪我をした手の応急処置方法を家族に聞いたと思われるのです。

 

この辺を論理的に突いていけば、主犯格を落とせるのは確実です。

 

ただ、10年以上前の履歴が携帯電話会社に残っているのかが問題になりますが……。

 

 

 

c)実行犯の逃走経路

 

 

 

次に、逃走経路に関しても主犯格を追い詰める客観的な証拠となり得るのです。

 

警察は実行犯の事件後の足取りを追うために警察犬を使用しています。この追跡が何処で途切れたのか警察は確実に掴んでいます。

 

 

 

主犯格が宮沢さん宅の近くに住んでいる……もしくは仕事場がある可能性が高いと推理しました。もしも警察犬による追跡が途切れた場所に、犯行当時海外にいたのに日本国内で“携帯電話”を使った人物の自宅や仕事場があった場合は、この点も盾にして迫ることが出来るのです。

 

 

 

逃走経路……これが実に謎なのです。

 

 

 

侵入経路=逃走経路 なのが気になります。2階浴室の窓から侵入し、逃走したと警察は発表してますが、これは正しいでしょう。

 

しかし、新たな疑問が持ち上がります。侵入経路は納得出来るのです。そこしか鍵の掛かっていない場所は無かった。しかし、何故あんな出難い場所から逃げ出したのかと。

 

 

 

再び思考を深く潜らせます。今度は自分が侵入者の立場になって考えます。侵入者……空き巣でも何でも良いですが、私が不法侵入者なら侵入成功後に真っ先に考えるのは逃走経路です。表玄関・裏玄関の場所を第一優先で調べます。そして、外出中の家人を始め誰も入って来れないように工作をするのです。内側から鍵とドアチェーンを掛けるのは常識ですね。簡単なバリケードも作っておきましょうか。これで第三者や警察にも踏み込まれにくくなります。

 

 

 

そしておもむろに、他に逃走に適した場所を調べ上げます。外部から見えにくい窓など適していますね。最悪、2階から飛び降りる事態まで考慮し、着地地点に障害物が無い場所も選んで置きましょう。

 

 

 

しかし、実行犯はご丁寧にも侵入経路と同じ道を逆にたどって脱出しました。この時は宮沢さん宅の玄関に訪問者がいたために玄関近くからは逃走出来ません。

 

この時、実行犯は1階のみきおさんの机でパソコンを操作していました。

 

 

 

さて、自分ならどう逃げる?

 

 

 

反射的に玄関と反対方向に体が向かいます。1階の他の窓などに視線を這わせますが、適した場所は無かったと推察します。外側に格子などが付いたタイプの窓なのかも知れません。この家が、以前店舗か事務所だったと推理しましたが、そうなると1階の窓の全ては明かり取りが主目的で、かなり高い位置に存在した可能性もあります。

 

 

 

そして、2階に向かう階段を登ります。

 

恐らく実行犯は他の逃走経路など調べていなかった。そうなると階段から一番近い場所の浴室窓に向かうのが常識でしょう。ここから侵入もしてますからね。

 

すると実行犯が持ち出す物の取捨選択も重要になってくる。

 

 

 

現金・携帯電話は確実です。主犯格から指示された書類などもあったでしょう。しかもそれらは最重要の品物ですから、ズボンのポケットに突っ込むわけにはいかない。

 

居間付近に置いてあるリュックから侵入時に脱いだ衣類などの中身を取り出して、それらを入れます。

 

 

 

c)実行犯が持ち込んだ物

 

 

 

ここで問題! 「実行犯が宮沢さん宅に持ち込んだ‘私物’はどれくらいあったでしょうか?」

 

 

 

答え 「無し」

 

 

 

自分の財布でも自宅の鍵でも、身分を証明する物を犯行現場に落としてしまえばそれは致命的ですね。犯行現場の遺留品で思い出すのが、既出の「坂本弁護士一家殺害事件」です。「オウム」の拉致実行犯は現場にバッジ「プルシャ」を落としていました。

 

 

 

「オウム」のバッジであったために色々と憶測を呼びました。「坂本弁護士」の自作自演まで叫ばれていたのですが、漫画家の「小林よしのり」さんの著作中での推理では拉致実行犯の信者のバッチが犯行中もみ合ったため落としてしまったのではないかと。

 

しかもバッジが円形の為、思ったよりも転がってしまい信者達は探したが発見できなかったのです。

 

 

 

自分でも気がつかないうちに落としてしまう可能性は高いですね。身分を特定出来るような物を持ち込むのは非常にリスキーなのです。

 

しかし、近くに安全なアジトがあるのなら全ての私物をそこに置いて、犯行現場に赴けば良いだけなのです。

 

 

 

これに関しては実行犯は徹底していました。遺留品のジャンパー・ヒップバックのポケットからは実行犯の身分を特定出来る私物は発見されていないのです。

 

これは主犯格の入れ知恵もあったのでしょうね。アジトでは犯行の予行練習でもしたのかも知れません。身元確認に繋がる危険な物は極力排除する方向で。

 

 

 

さて、侵入経路=逃走経路が謎だと書きましたが、私はこの推理にたどり着く前は、侵入時に実行犯は自分の私物……リュックに入っていた物を浴室窓下の地面に置いていたのではないかと考えていたのです。

 

 

 

そうすると侵入経路=逃走経路は理解出来ます。侵入時に置いてきた物を逃走時に回収する。しかし、近辺にアジトがあると仮定すると矛盾が生じます。また、自分の大切な品を地面に直置きする行為も躊躇われます。

 

しかし「何かを回収して逃走したのではないか?」との考えは変わりません。

 

 

 

そこで、とある思考に行き当たる。

 

「実行犯はスケートボードに乗って宮沢さん宅を訪れ、スケートボードに乗って逃走もした!」

 

そんなイメージが脳内で明確に浮かんだのです。わぉ! 超能力探偵じゃん! ……失礼。

 

そう、スケボーを浴室窓の下……恐らく公園との境界のフェンスにでも立てかけていたのでしょうか? フェンスに登るときの足場にもなりますし、放置したスケボーを万が一見られても、置き忘れてある物だと思い、誰の気にも留められないのです。

 

 

 

犯行の行われた夜、主犯格の自宅もしくは仕事場を出た実行犯は、何食わぬ表情のままスケートボードを滑らせて宮沢さん宅へと向かったのです。

 

不遜かつ不謹慎ですが、あり得ない事も無い想像だと自信を持っています。実行犯は愛用するスケボーで犯行現場に赴いたのです。気持ちとしては若干リラックス出来たのではないのでしょうか?

 

これはハンカチに付いていた‘香水’にも言えます。身近な人間の愛用する香水を自分の衣服や体ではなくハンカチに染みこませ、その匂いを嗅いで気持ちを落ち着かせる。

 

 

 

こう推理すると、実行犯はプレッシャーに弱いタイプかも知れません。まぁ殺人体験など滅多に出来ることではありませんが。

 

否、この場合はプレッシャーに弱いと言うよりも、その対処方法をよくわきまえていると言った方が正しいでしょう。

 

むしろプレッシャーの掛かる場数を多く踏んでいるタイプの人間です。スポーツの選手かも知れませんね。プレッシャーを意識的にコントロール出来るのです。

 

 

 

こうなると実行犯の周囲に居る人間達も、怪しい怪しいとは思いながらも、明朗快活なスポーツマンが犯罪など犯すわけがないと思い込んでいるのです。

 

すると、発見された海外の砂が重要になりますね。スポーツの選手として海外に派遣されていた過去があるのかも知れません。砂漠の砂……その線からのみ実行犯に迫れそうです。

 

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毎回、濃い内容でとても興味があります。まさか公判対策を警察検察がしていたとまで、私は考えられませんでした。

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